2012-01-01から1年間の記事一覧

2012年映画小僧の10本の映画

やっぱりというか、あたりまえというか、12年度の後半に観た映画の感想をアップできないでいた事が、年間10本を選ぶ事にも影を落とした。感想を書きアップする事が少なからず自分の考えをまとめることにつながり、それを怠っていた訳だから年間を通しても当…

映画小僧の挫折

長く半年余り、映画小僧は、アップするのを挫折していました。 単に、忙しかったのではいい訳にもならない。『ごめんなさい』と、謝るしかありません。 本当に、ごめんなさい。 映画を観て、感想を書く。これだけの事を、続けられない事もあるのだなと思い知…

とうとう、揚げ物解禁か?

(12月13日) この年末に来て、かたくなに守り続けて来て20年、禁! 揚げ物(天ぷら、フライ、唐揚げなど粉を付けて油で揚げたもの)に、とうとう手を出してしまったか!!! と、チューリップの鶏唐揚げの写真をアツプしたが、もちろんフェイク。 自分が食べた…

斉藤酒場で、ふたり飲み忘年会

(12月7日) これを書く時点で、明日はクリスマス、もう残り一週間だなぁーとしみじみしてしまう年の瀬。などと、感慨にふける事もできず駆け抜けるように師走を乗り切らなければならないと思っていたが、クリスマスの3連休は、2日休める事になり一息つけ…

冬の秘密兵器

(11月25日) 師走の寒波による冷え込みが厳しいこの頃では、暑かった夏も遥か遠くの事に思える。 昔を思いなつかしむように夏の事を思い返すとやっぱり忙しい日々ばかりで、ゆっくり、のんびりする時間があまりなかった。 やっと休みの日曜日、楽しみにして…

太陽の北千住『おおはし』と月の南千住『大林酒場』

(11月16日) 勝手にイメージを持ってしまい、なおかつ、それを言いふらすのもなんだが、大好きでよく飲みに行く『おおはし』と対峙するように『大林酒場』がある。 店内が混んで、わんわんとした喧噪のなか店のおやじさんが「ホイッサー」ときびきび動き回…

夏のやり残し

(10月13日) 暑い夏がようやく終わって、朝晩、めっきり肌寒くなって秋も深まってくる。暑さにふうふう言って、外を歩くだけでも大汗たらしていたのに不思議なものだ。天気予報で、木枯らし1号が吹いたとかで、今年も残り少なくなり、なおさら、この夏にや…

連休前には、やっぱり、飲まないと

(10月5日) 秋の体育の日にからむ、三連休はどうやら休めそうになさそうだ。休めないなら、休めないからこそ金曜日ぐらいは、飲みに行きたいのが人情っていうものだろう。遅くならずに帰る方向に頑張ってみても、夜の9時をとうに過ぎてしまい行ける店も限…

暑気払いが、燗酒の時期に

(9月26日) 飲み友だちと、暑気払いをしようと約束して日にちまで決めておきながら、前日の段階で明日はとてもじゃないが早く帰る事ができないと断念した。しかし、メールしたのがもう日付が変わるくらいの夜中だし、朝に読むだろうから当日のドタキャンと…

さよなら銀座シネパトスとかみさんの誕生日

(9月15日) 記念日とかをまったく気にしない性分でも、自分の誕生日くらいは酒を飲むにしても少ししみじみと思う。かといって、人の誕生日をちゃんと覚えておける事はなく、かみさんの方から今日は私の誕生日と告げられた。何かを期待していっている訳では…

焼き肉の呪い

今、仕事をさせてもらっている、広告デザイン事務所の社長が「今夜は、暑気払いだ!」と、皆に声をかけた。そう言えば、みんなお盆も休もうなんて気配もない様子の働き詰めだった。電車も空き空きの世の中全般の夏休みの1週間が終わろうとしていた金曜日だ…

夏休み的な休日(付録)

何となく東京に人が少なく、街中がゆるんできたように感じる。お盆を挟んで、一週間ほどの夏休み期間だからか。 ふるさとに帰省もできず自分には夏休みもあったのかどうか、実感もあまりないまの連休の最後の日曜日は、映画を観て締めるとするか。 ↑エビスの…

夏休み的な休日② プチ旅行だって、代わり映えなし

一年前に勤めていたデザイン事務所では、年一回の社員旅行があった。秋に事務所を辞める前、梅雨も終わりの頃、行った江の島の旅行がとても楽しかった。もう長く東京に暮らしていながら、こんな近場に海を楽しめるいい場所があったのだなと、事務所の旅行の…

夏休み的な休日① 代わり映えしない、映画とひとり飲み

ちょっとした仕事の忙しい山を越えたら、数日の休みになった。これって夏休みのようなものか。ふつうは、お盆の前後の休みになるのだろうが、人が休む時期はどういう訳だか妙に忙しくなるのもこの業界だ。とにかく忙しくなる前に、少しでも心身ともに休んで…

やっぱり『おおはし』で飲んでます。

北千住『おおはし』の店内で写真を撮るのをやめたといって、店に行かなくなった訳ではない。やっぱり、ひとり飲みで行きたい店ベストワンと言い切れるくらい惚れ込んでいるのだ。仕事の具合で週末になってもなかなか行く事ができない現状ではあるが、ひょっ…

人生、楽あれば苦もあるさ

6月がゆるいと思っていたら、やっぱり、7月はつらかった。 梅雨も明けて、本格的な猛暑になった日本列島、夏本番はこれからだ。休む日もなく働き詰めではないが、朝から晩までパソコンに齧りついてせっせとカタログ製作に明け暮れるともうへろへろだ。平日…

梅雨空の6月、のんびりゆるくてひとり飲みが続く

今から思えば(書いてる時点が7月)6月は、休みになる日が多くてゆるかった。急に余裕ができてもそこに仕事を入れたりできる訳もないし、月が変わればまた忙しくなるので、最近、あまり味わっていなかった平日の休みを少し楽しんだ。 休んだら、それだけ収…

築地場外、きつねやの煮込み定食と台風上陸

築地の隣、新富町に仕事で通うようになってもう半年以上過ぎていた。日比谷線の築地駅を使っているので、築地に観光に来る人が多いのに驚きもしつつうんざりしていた。団体のツアーの群れもめずらしくなく、通行にも支障が出るほどだ。 せっかく築地の駅で乗…

星の旅人たち

70年代、マーティン・シーンは、地獄への旅の末に暗殺を実行するソルジャーを演じた。そして、初老を迎え今度はキリスト教3大聖地スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅によって、人生にあらためて向き合う旅人を演じたのだ。この映画に…

演奏会前には、一杯飲んで

かみさんがひたすら打ち込んでるコーラスの演奏会を、毎年、一回は聞きに行く事にしている。一時は、プログラムのデザインを頼まれたりとかしたが、今は聞きに行くだけの義理をはたしている。恒例化しているとはいえ、我ながら律儀に毎年欠かさずによく行っ…

梅雨本格突入の前に、駆け込み野外ひとり飲み

土曜に梅雨に入って一日中雨が降り続いたが、日曜日は早くも小休止のように晴れ間がのぞいた。5月は、連休前あたりから外飲み、正確に言うと野外飲みにハマっていた。 毎週のように日曜の午後になると、銭湯セットと水半分凍らせたペットボトルに芋焼酎を詰…

ダーク・シャドー

ジョニー・デップとテム・バートン監督のコンビでしかできないと、誰しも思うその通りの映画だった。8本目となるタッグを組んだ作品で、相変わらずのテイストでマンネリ? もしくは物足りないと先入観をもたれそうだが、これは新しくて面白かった。 ヴァン…

名匠・成瀬巳喜男〜庶民の哀歓を描き続けた②

『妻の心』監督:成瀬巳喜男 『あらくれ』監督:成瀬巳喜男2本共に高峰秀子主演で『妻の心』は、優柔不断な夫にあれこれ不満の持つ、ごく普通の妻の心情を『あらくれ』では、大正の時代、経済状況も厳しく貧しく、特に女にとっては辛い世の中であっても、た…

梅雨入りで、十条『斉藤酒場』と桜台『秋元屋』ともつ焼き『金ちゃん』

朝、おきると口の中が粘ついている。夕べ歯を磨かないで、そのまま倒れ込むように寝てしまったようだ。たくさん飲んでしまったし、最後のほうは記憶もあやふやで、帰りの電車のことなんてほとんど覚えていない。 飲み友だちのI藤さんと、花見酒以来、久しぶ…

名匠・成瀬巳喜男〜庶民の哀歓を描き続けた①

『夫婦』監督:成瀬巳喜男 『浮雲』監督:成瀬巳喜男銀座シネパトスの名画座特集の2本立上映。先日の日活ロマンポルノ特集をきっかけにして、60,70年代の日本映画に興味を持ちはじめた矢先、人から50年代の成瀬巳喜男(みきお)監督もいいぞとチラシをいた…

ミッドナイト・イン・パリ

アレン監督お得意のラグタイムジャズの一曲の間に、パリの街並、観光ショットが次々に流れ、その一曲でパリの一日を楽しんだ観光客の気持ちにすんなり入り込んだ。上手いなぁー、と思う。すっかり、ウディ・アレン監督の映画の魔法にかかり、その夜の不思議…

私が、生きる肌

観終わって、混乱する映画だった。いろいろ考えても、この映画の集約点を見つけられないだろう。批判と分析はできても、この映画を見た人は、訳がわからないまま映画館を放り出されるしかない。 混乱以外に何もないのかといえば、そこに、美があった。少なく…

生きつづけるロマンポルノ③

『赫い髪の女』監督:神代辰代 『恋人たちは濡れた』監督:神代辰代 『濡れた唇』監督:神代辰代ロマンポルノ特集は、結局、神代辰巳監督の作品のみにブレイクしてしまった。もうちょっと観たくなった神代辰巳監督作品は、異常なほど吸引力がありパワフルだ…

生きつづけるロマンポルノ②

「赤線・玉ノ井 ぬけられます」監督:神代辰代 「宇野鴻一郎の浮気日記」監督:白井伸明とにかく、観てみようとロマンポルノ特集上映で2本観たけれど、それほどのものでなかった。17年間の間に1,100本も製作されその中から厳選された33本なのだから監督によ…

生きつづけるロマンポルノ①

『妻たちの午後は』より 官能の檻 監督:西村昭五郎 『エロチックな関係』 監督:長谷部安春 ロマンポルノって、ゆるーい、映画だった。 日活創立100年記念『生きつづける ロマンポルノ』と題して、厳選の32本を3週間連日上映する企画。全盛期のほとんど観…