2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年ベスト10

ノーカントリー ゼア・ウィル・ビー・ブラット イントウ・ザ・ワイルド ダークナイト イースタン・プロミス 愛おしき隣人 悪夢探偵2 ジェシー・ジェームズの暗殺 告発のとき ウォンテット 【総評】 09年からブログを始めたので それより以前は過去を振り返っ…

悪夢探偵2

恐怖とは? を、本筋の所に切り込み、その先に愛で救われると描いていた。松田龍平の悪夢探偵が、連作で憎いキャラになり探偵ものの新機軸、大健闘の邦画

イントウ・ザ・ワイルド

一見、人には理解されない行動をとった若者をもう一度見つめ直すべくこの映画。その答えを観た人の心に宿す。シンプルな力強さ、理屈ではなくこういう映画もある

ウォンテット

新感覚のアクション映像に驚く。実力の俳優(モーガン・フリーマンやテレンス・スタンプ)の説得力十分で、テンポ良く物語の根底を裏打ちされる部分も楽しませる

ダークナイト

バットマンを使って意表をつくリアルな犯罪劇。ヒース・レジャー「口が裂けるまで・・」の悪が強烈、バットマンが初めて外の現実世界に出たのが香港というものGood

告発のとき

言えない事を、言えないと単純に決め付ける事が怖い。アメリカから言う事で今更と批判を受ける事は必至だが、よりよい世界の先を見据えて今の戦争の一面を暴く

イースタン・プロミス

石畳の欧州の影の闇はひたすら冷たく、濃く、背筋が寒くなる。そこに血肉の通った物語が進み、人とはいかなる生き物かとまで臭わせ、観ている方は痺れて唸る

愛おしき隣人

とぼけたゆる〜い映画と思われがちだが、鋭い人間観察と愛情が溢れている。不必要に煽ったり、迎合したり、脚色過多で紛い物の演出でない北欧の逸品

ゼア・ウィル・ビー・ブラット

人類は火を手に入れ、次にエネルギーを手にした。業火に焼き尽くされかねないカリスマ石油王の魅力的で愚かな人物像を描き切る一代記は、見応え十分

ノーカントリー

綿密に撮られた追撃映画の完成度に圧倒させられながら、最後に映像では写さないシーン(父親の夢)で語られるより深淵なる物語。映画はここまで来たかと思わせる

ジェシー・ジェームズの暗殺

近い昔の実在のアウトロー、どこか常人とは違う生き様をブラッド・ピットが演じる。お決まりの派手さを排除して西部劇を脱し、伝説の男とそれを知る男をじっくり描く