2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

サバ焼き定食と南・北千住飲み

神保町交差点近くのバー『Plate』飲みにいったと書いたばかりだが、この街には、少なからず縁がある。 以前は、何度となく仕事にきていた場所であり、用事がなくなっても、乗換駅で途中下車しても食べたくなるサバ焼きの定食屋『近江や』がある街。十数年、…

にっぽん昆虫記(1963年)

映画が始まると、一匹の虫が這い回るのを長々と追ってゆく。それもだんだん大写しになると、虫にはなんの罪もないが、ただ気色悪さがこみ上げて来る。そんな導入から、大正生まれの戦中戦後を生きる女の半生記が繰り広げられるのだ。貧困と混乱の時代の中で…

ライフ・オブ・パイ〜トラと漂流した227日〜

これは、凄い。10年に1本、いや、人生の10本に入れたいほどの映画だった。3Dがここまで来たというよりは、映画作りが3Dを乗り越えたとでもいえばいいのだろうか。ヴィム・ヴェンダース監督は『ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』で、芸術の域に達した舞踏…

豚と軍艦(1961年)

敗戦後の横須賀、アメリカ進駐軍から出る残飯の利権を得たヤクザが養豚業に手を出した。貧困にあえぎながらも、八方ふさがりにおさまりきらないバイタリティー溢れる日本人の姿を描く。あらくれてるというだけでなく、登場する誰もが個性ギラギラなのに実は…

紅の拳銃(1961年)

神保町シアターの『日活映画 100年の青春』昨年の有楽町での同じ特集上映で、チケットまで買いながら事情で観れなかった『紅の拳銃』を再チャレンジした。やっと観たぞの思いとは裏腹に、スター映画に馴染みがないので、不自然さに少々戸惑った。話が唐突で…

例年どおりの新年会とモルトが香る2軒目

毎年、同じ様なことをくりかえしていると反省がないわけではないが、気に入っていることをそう簡単にやめてしまう気もあまりないようだ。長年の経験で自分の好みもわかっているので、無用に変更もしないということだろう。 飲み友達との新年会は、神田・三州…

コックファイター(1974年)

アメリカ70年代南部、闘鶏ギャンブルの世界を描いていたこの映画、製作から39年たった日本初公開。製作がロジャー・コーマンで、主演ウォーレン・オーツ『ガルシアの首』と聞けば、当時をあまり知らなくてもかなりの怪作かなと思って観たら、何だか呆気に取…

正月の帰省、温泉と魚料理で乾杯

20代の頃は、正月の帰省でふるさとへ帰ると高校時代の友達とよく飲んだ。覚えた酒を、10代の勢いのままに夜中まで、除夜の鐘も飲み屋で聞いて新年も明け方まで飲んだ記憶もある。 結婚して、かみさんと一緒に正月をふるさとで過ごすとなると、さすがに外で遊…

ルーパー

タイムトラベルものは、ゾンビ映画と同じでやたらと作られるが、成功させるのが難しい。この映画を、くずゾンビ映画と同じとまでは言えないが、成功しているとも思えない。ただ、骨格としての未来とタイムマシンとの関係が、裏社会と結びついて殺しの道具と…

フリーランサー(NY捜査線)

悪徳警官役に、ロバート・デニーロとフォレスト・ウィテカーを起用したところで、やってくれるじゃないと予告編を見て期待してしまった。若い警官が、悪事にまみれてゆくのがスタイリッシュに、泥臭い悪に染まった先輩警官とのからみはどうなるのと固唾をの…

年末、大阪途中下車と和歌山で母とふたり飲み

例年通り正月は和歌山へ帰省したが、大阪で途中下車飲みを楽しみに、年末の仕事を乗り切った。大げさに言うほどのことではないが、自分へのささやかなご褒美だ。 ひと月前からこの日のために新幹線の指定席を取り、心待ちにはしていた。道中、読む本なども吟…

フランケン・ウィニー

あれこれ言うことも見あたらないほどの、監督ティム・バートン的なものが凝縮された映画で、作っている本人もさぞ楽しそうだなと思った。ティム・バートン的なものが、嫌いではないので一緒に気軽に楽しめた。