2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

MILK

自由の国では、認められることと同じように排除される怖さもある。 ゲイという少数派にとっては アメリカ社会の70年代はまだまだ排除される存在だった。 家に閉じこもって隠し通すしかなく、孤独に耐えきれなくなった者たちが 密かに仲間と肩寄せあい社会の…

スラムドック$ミリオネア

走れ、走れ、走れ、生きるために これが走る映像だとばかりに、インド・ムンバイのスラムを駆け抜ける。 画面に全く収まらない、大きな大きな躍動感溢れる映画だ。 インドという底知れないアジアの大国が、今まさに新しく世界に向けて 貧も富もひっくるめて…

ウォッチメン(ふたたび)

初めて観た時は、映画の中の密度の高さに ただ、圧倒されていたと思う。 混沌の時代がもたらしたアメリカンヒーローたちの隆盛も 地に落ちて、老いもあれば命も限られている(超人になってしまった一人を除くが) そんなキャラクターを一人一人追って行く、…

レッドクリフ Part II

太くはっきりとした線で、わかりやすく描かれた 絵本のようなものだろうと思って、パート1から2へを観ていた。 終わってしまったら、何だかわらないなぁ、という 拍子の抜けた気分だけが残ってしまった。 魅力的な男と女たちが描かれ、炎の大スペクタル決…

ニセ札

日本が戦争に負ける事によって、今までの価値観がひっくり返り 虚脱状態ながらも、生き延びた人はとにかく食べて行かなくちゃ、と 全国津々浦々、都会でも田舎でも人々がうごめき始めた頃の話。 見て来たようには語れない、自分の生まれる前の話だけれど そ…

ロング・グットバイ

映画と本は、別もので片づけて考えにくい。 文章で綴られる物語を読みながら、頭の中では自分なりに 映像にして楽しんでいることもよくあるしね。 好きな本が、映画になって喜んだり落胆したり怒ったり 先に映画か本を読むかなどなど、まるで卵と鶏の関係の…

ダイアナの選択

やれやれ、厄介な映画を観てしまった。 もし、自分がこの映画を広告する仕事をしていたら 悩み抜いたと思うし、ろくな成果を上げる事も出来なかったと思う。 日常では考えられない、若い二人の女性の前に立ちはだかった死を軸に 観客を煙に巻くミステリー調…

4月、映画の日

平日、水曜日の映画の日だったが、頑張って行った。 何たって1,000円で観られるのは魅力的、いい映画だったらもっと嬉しい。 「ウォッチメン」大成功だった。3月から残したのを確認すると1本だけ ◎「ダイアナの選択」すでにチケット購入済み ブログも始め…

ウォッチメン

これは面白い。 評判だけは伝わって来てたがどんな映画かとは、皆目分からなかった。 観たら納得、細部でこの『ウォッチメン』を捉える事など出来ないんだ。 80年代を軸にカルチャー、政治、社会、哲学、Loveも忘れず SF味付けのハードボイルド、アクション…