夏休み的な休日① 代わり映えしない、映画とひとり飲み

ちょっとした仕事の忙しい山を越えたら、数日の休みになった。これって夏休みのようなものか。ふつうは、お盆の前後の休みになるのだろうが、人が休む時期はどういう訳だか妙に忙しくなるのもこの業界だ。とにかく忙しくなる前に、少しでも心身ともに休んでおきたい。この2週間は、土日の休みもなかったのでいい骨休みにはなった。

↑東銀座『千里浜』の刺身定食。刺身がたっぷりで、みそ汁、ご飯も旨い。
急な休みで、ふるさとへの帰省などは計画できなかったし、問題が勃発して呼び出される可能性がないわけもなかった。結局、印刷会社との打ち合わせに数時間事務所に出向くこともあり、映画とひとり飲みであまり代わり映えのない数日となった。
初日の火曜日は、スポーツジムで汗を流し、銀座に行って明日観る映画の座席を確保してから昼飯を食べようとして、ふと思い出したお店があった。飲み友達から随分前に東銀座の魚のおいしい居酒屋『千里浜』の昼定食が旨いぞ! と聞いたのを、ひょっこり思い出した。どこか、引き出しの奥の方に紛れ込んでいたものが、ふと出てきたような感覚だった。

↑たまに行く映画館『シネパトス』のすぐ近く東銀座にある。夜、飲みに来てみてもいいなと思った。
行ってみるとサラリーマンのおじさん達で満員の店内、奇跡的にカウンターに一席空いていた。たっぷりのお刺身が、旨かった。
翌日、映画を観る前にも『千里浜』によって、また、刺身定食を食べた。焼き魚や煮魚、ボリームたっぷりな刺身とのセットメニューもあったが、900円の刺身定食でしっかり満足した。その日の仕入れで、魚の種類も幾分違うのもいい感じだ。
映画を観てから、そのまま日比谷線で北千住へ向かい銭湯の大黒屋でひとっ風呂浴びて『おおはし』に飲みに行く。
ちなみに、本日の食べたものは
肉豆腐、タカベたたき、(ホッキ刺身終了で)生しらす、ヒラマサ塩焼き。もう一品、お刺身を食べたかどうか記憶があやふやで、〆のオムレツ。
やっぱり、写真を撮っていないと時々、記憶がすっと消えている事がある。年のせいにするのか、酒が弱くなったのか、まぁ、両方だろうな。

↑北千住『大黒湯』一汗流す、夏の銭湯は気持ちいい。

↑『おおはし』店を出て、夕暮れる街をいい気分で家路に向かう。
翌日は、仕事先から午後に印刷会社との打ち合せがあるから来てもらえないかと電話があり出向いたが、短時間で終わった。夕方、銀座方向へぶらぶら歩いていたが、結局、電車に乗って新宿へ。銀座よりは、新宿の方が居心地がいいのだろう、もう足は自然に思い出横丁に向いていた。

↑新宿・思い出横丁『カブト』平日とはいえ、ちょっと空席が目立つなぁ。
カブトの焼き台の前に座るなり「この暑さにやられて体調でもこわしていたの」と、おやじさんにグチっと開口一番言われた。そうそう、もう、2カ月ぐらい来てなかったっけ。
返す言葉で「うなぎ稚魚の不漁続きで、品不足と聞いたから他のお客さんに遠慮して、来るのを控えたんですよ」と、憎まれ口を言えばよかったかなと後から思った。

↑もう5時を過ぎていたが、数量限定のレバ串を食べる事ができたのは客の入りがよくない証拠。

↑追加の丸塩も堪能するが、芋焼酎も3杯目でこれにて終了。
僕が知っている限りでも、最近は、空席が目立っている時間帯もあったりでかつての客足の多さからは比べ様もないだろうけど、話によるとこの夏のオリンピックの開催中は特にダメだったらしい。開会式から確実に日を追って、来る客が減ってきたそうだ。
「皆さん、テレビ疲れで外で飲もうなんて思わなくなっちゃったんだろうね」と、おやじさんが明るく笑い飛ばしていた。(8月7・8・9日)

↑夏の夕暮れ、空を見上げれば夜の帳が降りてきそうだが、新宿西口駅前は行き交う人でごった返していた。