私が、生きる肌

movie_kid2012-05-26


観終わって、混乱する映画だった。いろいろ考えても、この映画の集約点を見つけられないだろう。批判と分析はできても、この映画を見た人は、訳がわからないまま映画館を放り出されるしかない。
混乱以外に何もないのかといえば、そこに、美があった。少なくても、映画においての震えるほどの美しさがあるのだ。それは、監督の持つセンスであり徹底的に追及した美意識による映像化で、尋常でない物語にリアリティーと魅力を醸しだしていた。
衝撃的で、不思議な映画だ。答えを考えるよりは、観ているこちらがひたすらに揺さぶられる映画なのだ。これほど毒のある映画も少なくなったと思った。