野外ストーブで、ぬくぬく

12月11日小雨の木曜日、朝に上野のスポーツジムに行きストレッチでからだをほぐし、トレーニングマシンで汗も流した。この後、本日、仕事はない。昨日でひと区切り、1週間ほど待機に入ったのだ。
夕方には、2人の飲み友達との飲み会がある。久しぶりに3人集まっての飲み会だから、忘年会とは言わないまでもわいわいいいながら、とことん飲みそうな感じもある。
そんな訳だから、ひとり飲みは、朝のコーヒーを上野公園内のスターバックスだけとなる。

↑上野公園内にスターバックスが出来た当初からのお気に入りだったが、だいたい日曜日に行くと、レジに並ぶ長蛇の列にうんざりしていた。平日は、そんなこともなく、今日は雨ということもあり、特にのんびりと落ち着いた雰囲気。前回も、同じ上野公園のスタバだったが、今回は、雨バージョンということで。
ジムが、上野駅の中にあるJEXERに夏から代わったので、上野公園内のスターバックスに良く来るようになった。仕事の方も、媒体は変わっていないが、制作するデザイン会社が移行して11月前半は、待機状態が続き、ようやく仕事が始まったが、とりあえず断続的に仕事は続くも量も収入も半減しそうだ。
仕事をしないで食べては行けないので、状況を見ながら考えて行かなければならないが、人生も後半戦に入っているのだから馬車馬のように働く必要はないのではないだろうかと自分を納得させる。
そんなのんきなことを言っていられない状況が来るかもしれないが、今は時間があると木々の緑のある場所で、ゆっくりコーヒーを飲んでいることに満足する。めっきり冷え込んできたし、冷たい雨が降っているが、外の椅子に座っていても平気なのだ。何故かと言うと、冬の外好きにはたのもしいパーソナル・ヒーターに灯がともされている。

↑ジムで、汗を流した後だから、しばらくは身体の内部から暖かい。しかし、この時期の冷たい雨では、その効果もすぐになくなるだろう。

↑今シーズン、始めてのヒーターの有り難みを知る。ヘタヘタのイラスト画、もうちょっと何とかならないかと思いつつ、時々、描いている。
最近よく見かけるこのタイプのヒーター、中にはプロパンガスタンクが入っている。強力に暖かいという訳ではないが、深々と冷えた空気の中では、上の方からほんのりと暖かさが降り注いでくる感じ。東京の街なかの寒さぐらいでは、この先、冬中このヒーターの下で外でも美味しくコーヒーが飲めそうである。
始めてのヒーター体験にちょっと嬉しくなっていたが、だんだん、ある思いが抑えきれなくなって来た。
本物の焚き火がしたい。
かみさんの実家がある奥多摩檜原村で、薪を斧で割り、屋外の薪ストーブで焚き火三昧が、本当に楽しかった。間伐材とは言え、木をどんどん燃やし罪悪感がない訳ではないけれど、冬の寒さと火の有り難さが身に染みた。炎を見ていると一日中飽きなかった。そのかわり、体中には焚き火の匂いがこびり付き、帰りの電車の中でもぷんぷん臭っていたと思う。
そんなことを思い出しながら、随分、焚き火もしていないと少し悲しくなった。(12月11日コーヒー飲)
     ☆
楽しい3人飲みの翌日、上野・国立西洋美術館『フェルディナント・ホドラー展』に行った。絵を観に行くことは、今まであまりなかったし、人気の展覧会はもの凄く混んで、いい思い出がなかった。
それでも興味を持ち、観たいなと感じたら、すぐに行ける環境なのだからチャンスを無駄にしないようにと考え方を変えた。秋に、上野の森美術館で『葛飾北斎 浮世絵名品展』に行き、Eテレ日曜美術館ホドラー展の特集を見て行きたいなと思っていた。

↑実は、翌日の美術館に行った日も曇り空でさえなかったので、後日、晴天の日を選んで撮ったもの。1月12日まで展示。
力強くて、それでいて微妙な色使い、躍動するリズムに貫かれたスイスの偉大な画家の絵を目の前にして、とても揺さぶられた。
しかし、この年になってものを知らないことは恐ろしいことで、作品一覧に感想のメモなど取っていたら、監視員に美術館では鉛筆以外の筆記具は厳禁とたしなめられてしまった。親切に、代わりの鉛筆まで貸してもらいながら、確かにインクものの筆記具は取り返しがつかない事態も起りかねないよなと納得。
絵を観た感動のまま、銭湯で足の疲れをほぐしてから北千住『大はし』で一杯飲んだ。(12月12日飲)