タイム

少し前の映画だが『ガタカ』は、近未来のSFでやるせないようなせつない気分になる映画だった。同じアンドリュー・ニコル監督で、同じタイプの映画のように紹介したものを読み観客もそこそこに入ってるようだった。しかし、期待するとろくなことはない、はっきり言って面白くなかった。あり得ない設定や説教臭いメッセージに拒否反応をしたわけでないし、きっちりと作ってはいるのだが入り込めなかった。ここの所が、こうダメだと指摘して笑い飛ばせるのだったらまだいいと思うくらい、つかみどころが無かった。満席のシネコンで、若い子たちにどこが面白いか聞いてみたかったが、だいたい、人間の成長が25歳で止まってしまう映画なんだから「おっさんが観る映画じゃない」と、答えが返って来るだろうな。