月光ノ仮面

movie_kid2012-01-25

敗戦後の日本、まだ、世の中が混乱している時代背景。戦死通知まで出されていた兵士が、顔にも心も負傷して月の夜、とある寄席に入ってきた。どうやら、戦争に駆り出される前は、落語家だったらしいとこの映画のプロットを知って、思わず期待が高まった。テレビ番組は、あまり見ていないので板尾創路(いたお いつじ)の存在は知らなかったが、今まで観た邦画にちょっと変わった役で出てたりはしていた。はじめての監督作『脱獄王』を映画館で見逃していたので、今回、見逃すまいと思ったのだが、期待しすぎてしまったようだ。説明を排除し、言葉で語らせない演出は良いのだが、ちりばめた伏線のパンチが弱い気もした。型にはまらないはじけ具合とのバランスが取れないで、印象が散漫としたままだったのが残念。