ヒミズ

movie_kid2012-01-14

15歳の少年と少女からダイレクトに生きる気持ちが伝わってきた。あれこれ考えながら観ていたていた途中まではそうではなかったが、園 子温(その しおん)監督の手腕でどこか痺れたような心持ちになったと思ったら彼と彼女の行動と言葉がこちらの心に届いて涙が流れた。
映画制作の途中で震災があり急遽、津波原発事故の不安を映画の中にキーワード的に取り入れもしているが、それだけではなく確かに今の日本は壊れかけている。ニュースで聞き流している事件を、映像で目の当たりにした時にはおそましさを隠しきれない社会だ。そんな世の中だろうが、人は生きてるし生きたいのだからと15歳の少年と少女が放つ光を映画はみごとに捉えていた。