ミッション:8ミニッツ

movie_kid2011-10-28


もう、SF映画というジャンンル分けをしないだろうが、その雰囲気を持ちながら人間ドラマを最後には描きたいといった姿勢もよくわかった。劇場パンフレットを読んだら、タイムトラベルものから始まって、沢山の類似で引用される映画の名前がつらねられていた。なるほど、物語に破綻をきたすネタではあるが、映画的でドラマチックに盛り上げることができるから似た映画が多いという訳だ。
道具立てや綿密に計算されたプロットから、最終的にせつないメロドラマに持って行くあたりで好みの別れるところだろうが、それなりに楽しめた。8分間のプログラムに残された世界とマトリックス的主人公の脳内現実、そして、リアル現実との三つ巴が上手くミックスされた面白味とでも言えばいいか。
この映画を観た何人かで話をしたら、誰かは納得できないと不満を言うかもしれないが、これは、これでいいのではと思う。辻褄が合わないところも、他のところで引きつけていい気分に魅せる、マジックみたいな映画としてなら。