メカニック

movie_kid2011-08-21


用意周到の凄腕の殺し屋をジェイソン・ステイサムが演じるとなれば、そのこだわり具合もそうとうだった。アクション俳優としては、すでに押しも押されぬ存在になっているだけに、マンネリにはならないように、ストーリーもねられていて面白かった。
いまどき真空管のアンプでレコードを聞くこだわりから始まって、きっちりと仕事を終えるそのテクニックとクルーさは「トラスポーター」からのイメージのキャラクターそのもので、自分が暗殺を手がけてしまう恩人の息子が現れて、殺し仕事を教えて行く羽目になるあたり、中だるみの際どいところで飽きさせない展開にしている。
プログラムを読んで知ったのだが、元はチャールス・ブロンソン主演で70年代に映画化されていた。おぉ、これも観てみたいとは思うが、時代背景もベトナムの頃で暗いイメージがつきまといヒットはしなかったそうだ。所詮は、殺し屋の話だからヒーローもののようにあっけらかんと、明るくハッピーエンドにはならないと思うのだが。