アジャストメント

movie_kid2011-06-04


原作がフィリップ・K・ディックだからか、かなりノスタルジックなSFの香りが全体に漂っていた。予告編やら広告に惑わされたのだが、マット・デイモン主演で「ボーン」シリーズ的なものと思って観はじめたら、若き政治家を目指す少しやんちゃなマッド・デイモンが女性にも運命にも翻弄されて行く。キーワードが、どこでもドアで、それには帽子が必要となるとやっぱり古き良きといった感じが漂って来るが、エンターテイメントとして上手くまとめていた。謎の親玉に名優のレテンス・スタンプが出て来るのはお楽しみだったが、あまりにも順当なところに出てくるだけで、全体的な物足りなさも感じた。どこでもドアを扱う上で、帽子が必要なのはルールなのだろうが、あまりにもマッド・デイモンの帽子の似合わなすぎにはまいった。