ヒア アフター

movie_kid2011-02-20

クリント・イーストウッド監督の映画は、なにはともあれ観るので前情報なしの真っ白な状態でスクリーンの前に座れるのがいい。
激しい動の後、静かな映画だった。死後の世界、来世をこの監督ならどう扱うだろうかと興味もあるところ。なにより、音楽がいい。最愛の人をなくした悲しみを静かに、優しい旋律が包み込み、残された人の思いと悲しみの深さが沁みて来る。
パリ、ロンドン、サンフランシスコの3つのエピソードがゆっくりゆっくり重なりあって、今を生きる哀しみの先に、死というものとその先に思いを巡らして行ける。
歳をとってますます、クリント・イーストウッド監督の映画音楽がよくなって来たといってる人がいたが、新しいアプローチと大きな捉え方と表現でまたひとつ胸を打つ映画を創っていた。