SP野望篇

movie_kid2010-12-04


この手の映画は、観ないだろうが言っておくと・・・
映画好きの友人が、映画の感想をメールに書いてあった。主演の岡田准一の格闘技センスを褒めていて、ブルース・リーが創始した武術『ジークンドー』を米国まで行って修業して来た成果もあり、カンフーくささがないのも良かったと言っている。
テレビ、特にドラマ系はまったく見ていないので『SP』と聞いてもピンと来ないしわからなかった。指摘通り観なさそうな映画も、たまには観てみようと貯まったシネコンのポイントで気楽に行く事にした。
導入の畳み掛けるようなアクション、東京ロケもふんだんによけいな説明セリフもなく一気に見せるあたりに力が漲っていた。岡田准一の、身のこなしとスタントなしの一連の動きに目を見張った。警察の一部門の話にとどまらない、政界も巻き込んだ話の広がりも大きく、スケール感もある。
映画として通用するアクションを目指してるところは理解できるし、かなりのレベルなのに対し、見え隠れする演出のわざとらしさが少々気になった。
マイナー映画ファンとしては、堤真一が物語のキーワードを握る重鎮な役をこなす俳優になったのかと、今時のドラマや邦画の世上に疎くて弱い所を隠せないが、今更に驚いてしまった。SABU監督と組んだ『弾丸ランナー』『MONDAY』『アンラッキー・モンキー』などの初期のパワフルな演技も懐かしい。変貌する人格で、一癖も二癖もある変な役柄は、もしかして今も同じなのかもしれないが。