パブリック・エネミーズ

movie_kid2010-01-04

単なるスターではないジョニー・デップが、最もスターらしい部分全開の映画だった。銀行強盗でありながら伝説のヒーロー、度胸と才覚でぐいぐいと生き抜くその姿、日本だったら歌舞伎になりそうな所だろうか。
その時代感と再現に監督もかなり入れ込んでると思うのだが、途中からそのデジタル撮影の画面が、気になって来た。フィルムとは違う質感が、違和感を感じて落ち着かない。もちろん、デジタルのメリットの大きさはわかるのだが、映画の雰囲気を壊してまでそれを使うのかはとても疑問。
びっくりするほどクリアで、流れるようにカットやアングルその瞬間をここまで見せる事と引き換えに大切なものを失ってるのは、画質の質感だけではない気がした。