2009年ベスト10

映画小僧の年賀状

  1. アンナと過ごした4日間
  2. ロルナの祈り
  3. レスラー
  4. グラン・トリノ
  5. スラムドック$ミリオネア
  6. 幸せはシャンソニア劇場から
  7. ウォッチメン
  8. ベンジャミン・バトン 数奇な人生
  9. ダイアナの選択
  10. チェ28歳の革命

本当にベスト10なんて決める必要があるのか、意味があるのかなと悩んでしまうくらいに選べなかった。ここで10本選べないと収拾がつかないでの、とにかく映画観たら書く事を諦めずに一本一本書きためて一年間来た総括する意味でもとにかく選んでみました。果たしてこれで自分の映画感みたいな事が出てくるのかもわかりませんけれど。
1番2番、映画の題名すら知られてなくて、観た人も少ないでしょう。映画的に完成されているとかいないとかよりも、人が本当に大事にしていきたい思いを結晶のようにきらきらと輝くように映画にしていたので、理解してもらったり人と共有できないかも知れないけれど選びました。
『レスラー』も同じ感じですが、ミッキーローク復活の話題性もあり人生後半戦の人には沁みる映画ですね。おじさん達には受けたと思うのですが・・・。
もちろんイーストウッド主演・監督は、今を代表するアメリカの世界の映画人の集大成的映画だけに良かった。これでイーストウッドは監督に専念と聞いてちょっと寂しい気がするけれど、すでに新年早々新作も控えているので楽しみ。アカデミー賞、異色受賞のダニーボイルは、パワフルなインドというを国を舞台に彼らしい躍動感と共鳴し合い素晴らしかった。
『幸せはシャンソニア劇場から』は、フランス産のエンターテイメントが世界に通ずる大きさに花開き、『ウォッチメン』はアメリカ文化の神髄を感じさせてくれた。
デビッド・フィンチャーは、ブラット・ピットと組んで、これぞすっごく映画的な映画なのに誰も観た事無かった映画を華麗に撮りあげ『ダイアナの選択』は、果敢に驚くべき表現方法で挑んでいた。実在の偉大な革命家の激しい生き様に食らいついたベニチオ・デル・トロに目を離す事が出来なかった。
と、選んだ10本をざっざっと紹介しました。それで、この10本のDVDをレンタルなり買ったりしてもらってテレビで観るのをお勧めするかと言えば、そうは言えないんだなこれが。
        ◎
映画は、万人に受け入れやすい作り方もあるし、そうではなくして故意にわかりにくかったり間違った方に誤導してとんでもない所に落とし込む場合もある。危うく間違って受け取られかねない映画の中に、もったいないほどのきらきらしたものが描かれたりもするのだ。
アンナと過ごした4日間』『ロルナの祈り』
映画小僧大賞をあげたいこの2作、単館上映したイメージ・フォーラムと恵比寿ガーデンシネマこの2館に感謝。人が入っていない訳ではなかったけれど、自分も含めかなり観客の年齢層が高かった気がします。若者よ、映画館に足を運んでほしい。正直、この2作品は10代20代の人達の感想、意見を聞きたいと思った。

映画は出会いもの、その時が大切。
09年、愛おしくも素敵な映画たちに感謝。