アンダーワールド ビギンズ

movie_kid2009-03-26

シリーズ前2作は、
黒皮スーツぴっちり全身にまとうバンパイヤ女戦士が主人公
映画では処刑人と言われてたかな。
銃器はもちろん生身のファイトアクション満載だった。
ダークで冷たい現代の街が舞台で、
バンパイヤ族と狼男族のまさに闇に紛れた世界の戦い。
今回は、その大元のむかしむかし中世にまで時代を遡りバンパイヤ族から人間同様
搾取され虐げられる狼男族がいかにして対抗していくかを描く。
狼男は、変身中はとても映画的でカッコいいがその後はとたんに単なる化け物
二足歩行と四つ足の葛藤、ジレンマが終結しないまま、無様で異様なだけになりがち。
今回は、その狼男がメインなのでクリーチャーや美術の専門家が監督に抜擢され
さてどうでしょう、と言う所。唸ってしまう驚きも画期的なものはない
唸っているのは、変身中の狼男で無骨で粗野で荒々しさのみに魅力を持って行くのは・・・
全体があまりにもオーソドックスで、見せぬが華もわかるのだが
物足りなさを感じる、な。シリーズに厚みを持たせる意味では面白さはありながら
一本の映画としての完成度、バランスは2作目のエボリューションに尽きる。
1と3は映画館で観ていながらこのエボリューションは見逃してしまい
DVDのチェックのみになった。こんな事もあるんだね、トホホ。
バンパイヤや狼男、古典的単純であるが故にどの時代でもどんな風にでも
創り手のセンスで映画として生まれてくる。まさに呪われているように。