少年メリケンサック

movie_kid2009-03-06

オロモー! 佐藤浩市+田口トモロヲ+木村祐一・・・
並みいるおじさん軍団 VS 宮崎あおい、全・面・対・決。
すでに大女優で貫禄充分の
あおいチャン演じる、大手レーベル会社の崖っぷち契約OLが大奮闘。
イケてるパンクバンドを発掘、探したしてみたら
臭くて、汚く、下品でうるさいパンクなロックおやじ達だった。
金曜日夕方、学生たちでかなり入っている新宿シネコン、おやじ達を笑い飛ばせ!
映画小僧はおじさんチーム、自虐的に大笑いしながら若い奴らにも笑い返すぜ!
年期の入ったおやじ軍団は、強敵。じりじりと所詮若輩モノ、あおいを追いつめる。
どーーう見ても、キム兄のギター弾く姿はヘンだ。笑える以上にヘンで
佐藤浩市の荒くれぶりも少々、鼻につく。
父親世代を笑い倒すほど、観客の若モノ達は力強く大爆笑にはならないのが、ちょっと残念。
バンド映画の王道パターン、ワンボックスに乗り込んでレーベル会社の早とちりの
10万アクセスの後処理に、地方巡業。徐々にであるけれど、バンド魂を見せ始める。
ユースケ・サンタマリア扮する元パンクのレーベル社長や元マネージャーの業界ゴロなど
フェイク・インタビューを所々で差し込み、バンド誕生ストーリーなど
脇からの盛り上げもなかなか上手い。
おじさんだけに息切れしつつも、なんとか走り続け、若者だっておじさんだって
「こびないで、生き抜こうぜ」と、メッセージを感じたな。
エンドロール、アコースティックギターでおじさんたちが歌う、ユーミンの守ってあげたいは
あおいチャンに向けてのエールと優しさだね。
帰りにパンフレット買ったら、これがバカでかい。カバンに入らず、あおいチャンの顔面アップ
飛び出したまま。迷惑この上ないが、パンクだけに迷惑はお手の物なんだな。