フェイクシティ ある男のルール

movie_kid2009-03-01

二日酔いの朝に、げろげろでも
自分の銃の点検をしないと出かけられない生活。
考えただけでも自分だったら願い下げしたくなるけれど
映画となるとこんな荒れた生活をしている
刑事(デカ)の話に行ってしまうんだよね。
ロス市警のキアヌ・リーブス、暴力や権力を跳ね返し、人種も関係無しに度胸一つで
ごりごり悪に立ち向かって行く。ウォッカのミニボトルぐいっとあおって・・・
やり過ぎだろう、と思う間もなくあまりにも卑劣な悪党たちが銃口の先にいる。
同じ穴のムジナとは、よく言ったもので正義の方も酷い犯罪の中にいると
グレーになってるんじゃないのといつの間にか銃口の先が何処に向けられているかわからない。
単独でやり過ぎキアヌ・リーブスの上司で理解者でバックアップしている警部を
フォレスト・ウィテカーが、独特の風貌と語りで強烈に個性を発揮しつつ
それにしても、キアヌのダーティーぶりと言うより、嫌われキャラが立っている感じ。
後ろ姿の老警官に「ハリー、まだ生きてたのか」と憎まれ口を投げかけて
そこまで、嫌われ感を出すのかいと思ったが・・・
「ダーティー・ハリー」シリーズも決してスカットする映画でなかったが
ロサンゼルスという欲望の街で、プロフェッショナルな銃器類の扱いと派手な撃ち合い
殺伐として、粘着質なざらついた感じは系譜なのか。