秋の収穫、栗とカボスと台風


四国・徳島在住の飲み友達から、秋の収穫のお裾分けをいただいた。
栗で思い出すのは、連れ合いの実家がある東京の山間奥地、檜原村でちょうど今の時期、台風の頃のこと。遊びに行ったのが、台風の影響で大荒れ天気の後で、前日だったらのんびりと散歩もできなかったところだ。風も強かったのだろう、落ち葉や所々に折れた木々の枝まで落ちていた。栗林にさしかかったところで、道路にたくさんの栗が落ちていたのだ。風が強かったので、道にまで吹き飛ばされて来たのだろう。昨夜に落ちたのだから、栗が傷んでいることもなく立派なイガに包まれた大きな栗がごろごろとある。

↑共に無農薬だよ、と言うことが、ちゃんと証明されたように、栗には、虫食いが混じっていた。秋の収穫に、感謝。
もちろん、栗林の敷地の中に入って拾ったなら栗泥棒になってしまうが、道に出ているのは、放っとけば車に轢かれてつぶれたり、猿のえさになってしまうのだから、早朝の散歩で一番に見つけた自分が拾っても誰にも文句は言われないだろう。せっせと集め両手一杯のなった栗を、ハンカチで包んで持ち帰った。
秋刀魚を焼いた七輪があったので、焼き栗でもしようかなと思っていたが、茹でた方が旨いと聞いて、そうすることにした。
ほくほくの茹で栗を肴に、燗酒を飲みながら、秋の午後をゆっくりと楽しんだ。
そんなことを思い出したのでいただいた栗は、同じように茹でることにした。
カボスは、秋刀魚の塩焼きにきゅっと絞ると、パッと柑橘のいい香りが部屋中に広がった。

↑連休中、コーラスのイベントで軽井沢に出かけていた連れ合いも最終日には、台風接近で、早々に帰って来た。残っていた茹で栗を、白ワインの肴にしていたが、この相性もなかなかよかった。

↑ここ数年、ご無沙汰していたが、秋には檜原村で秋刀魚パーティーを楽しんでいた。秋刀魚を一箱、鮮魚宅配で注文して、刺身を味わい、メインは炭火で焼き上げる秋刀魚で、じっくりと焼けて行く過程を目でも味わい、火と煙で燻されて、本当に旨い。
もうひとつ、秋の代表の台風が、2週連続で日本列島を縦断して行くようだ。この連休、全国的に影響が出るなぁーと思いながら、秋の夜長を自宅で杯を傾けるのだった。(10月12日飲)