週末にかけての連日飲みは、こんな感じ


平日には、酒は飲まないように決めていて、人に誘われたりしない限り、かなり厳格に守っている。その反動もあって週末の金曜日と土日は、どうしても酒浸り生活になってしまう。今週は、水曜日に飲み友達と約束があったので、できれば金曜日は、飲まない方がいいかなと思って、カメラも持って出かけなかった。
土曜、日曜日共に休めるとわかると、朝の気分とはすっかり変わって、金曜日の仕事帰りにやっぱり一杯やりたくなる。早い時間なら北千住の『大はし』が頭に浮かぶが、これからはちょっと無理か。新宿に向かうのもいいが、すでに腹が空いてどうしようもない。しばらく、刺身も食べていないので、立ち食い寿司でもつまむとするかな。
自分の飲み食べの思考の中に、あまり寿司は登場したことはなかったが、春先にたまたま入った立ち食い寿司が旨く、寿司もたまにはいいものだと見直していた。
立ち食い寿司なら、それほど財布のことを心配しなくてもいいし、もともと酒を飲みたいのだから腹一杯食べる必要もなく、この後、パブに行ってハイボールを飲めば満足する。帰宅の電車で、いい気分のままに好きな音楽を聴きながら幸せに帰った。
(8/22金曜日◎築地・立ち食い寿司→パブで山崎ハイボールコース)


↑新宿・思い出横丁『カブト』、店の前で鈴なりの座るお尻でもう、満席の予感。のれんをくぐって奥を確認したが、やはり満席。少し待つとするか。
翌日は、典型的なお休み土曜日モードで、昼の回の映画を観てから新宿・思い出横丁『カブト』で明るい時間から飲む。
ぱらぱらと、雨混じりの曇りの天候だが、連日の猛暑から解放されたようだ。とは言っても、このところ晴れていたのは関東だけで、全国的に豪雨の8月で被害も甚大になっている。
『カブト』の満席状態は、いつものことで少し待つくらいなんでもない。だいたいが、午後も3時になったばかりで、土曜日でもこの時間なら本数限定のレバ串も食べることができるだろう。
席が空いたのが、焼き台真横の煙かぶりの席だったが、うまい具合に風の流れがいつもと違いこっちには来ない。夏場にはつらい席だが、今日はそんなことも感じないまま腰を落ち着けて飲み食べはじめた。
瓶ビールが、“秋味”になっている。
曇り空で暑さもひと段落だから、秋の足音も聞こえはじめた気分になった。
うなぎは、レバ串入りのひと通りと追加のマル塩2本、芋焼酎も2杯でやめて軽くほろ酔い加減で、帰りに食料の買い出する。秋の気分で、生サンマが目に留まった。確か不漁で、とんでもない値段がついていた。
初物を目の前にしたことと、酒が入った勢いで「これでも少しは安くなったし、サイズも脂ののりもいいよ」のひと言に背中をおされ買ってしまい、今シーズン初めてのサンマの刺身をこしらえた。
(8/23土曜日◎映画の後に『カブト』→食料買い出し→自宅で初サンマ刺身)

↑たいして違いもなかろうと思うが、ちょっと季節を先取りしたものはいい。季節限定で、造りたてのビールは、やっぱり、うまいのかも。

↑土用丑の日あたりで、熱帯夜の横丁でうなぎを食べるのもいい、ちょっと秋めいて来た頃合いのうなぎもまたいいもの(って、同じようなこと一年中言っていますが)
さて、日曜日は一週間のつかれと連日飲みでやや遅めに起床。今日も映画を観ることにして、朝飯も食べずにバタバタと出かける。映画を観る前に、コーヒーとベーグルサンドで軽くすませたので、終わった昼過ぎには腹も減りのども乾いていた。
昨日からの曇り空でも、雨は降ってはこないようなので、オープンテラスでビールを飲みたいと日比谷公園内の日比谷茶廊に行く。ランチタイムのないサマータイムの営業時間らしく15時から開店で、この後たっぷり1時間半待つことになる。先週は、夏期休暇で店が閉まっていて、このところ相性が悪い。
途方にくれながら、日比谷公園をぶらぶらして売店で缶ビールを買って噴水のベンチで飲もうかとも考えるが、缶ビールだけではさすがにさびしい。
料理を楽しむのなら、あそこかと思いついたのが、コリドー街の外れガード下のVAPEUR[ヴァプール]だ。フレンチの立ち飲みバー・レストランで、料理は本格で肉もあれば野菜、海産物もある。そうそう、少し前にブログでも紹介した日曜日の昼酒コースだ。
しかし、ここも15時開店でランチからではなかった。
こうなれば、頼みは『銀座ライオン』だなと銀座7丁目に行ったら、人が並んでいた。10分ほど待って、琥珀エビスをぐびぐびと飲む。先週も来ていたので、いつものおつまみニシンのマリネは、やめておいて、洋風タコ刺で軽く2杯飲んだら、どうにも先ほどふられたフレンチ立ち飲みが気になって来た。

↑銀座七丁目、デパートが取り壊されて風通しがよくなっている。これから再開発の建物が建つ工事もうるさいだろうが、今は、銀座ライオンの店内にいても窓からたっぷり光も入り気分がいい。

↑生ビールは、なんたって“琥珀エビス”。ハーフ&ハーフもファンだったが、琥珀ができて今は、これが一番のお気に入り。

↑たいがいは、ニシンマリネが定番だが、先週も食べたばかりなので、似たようなところでタコ洋風刺身に。
ジョッキー大2杯を飲んだところで、このまま家に帰るのもありだが、すでにどこかに酒飲みの火がついていたようで、先ほどのコリドー通りに戻った。
午後になって、蒸し暑くなって来たからかガラス戸が閉め切られ中に入るとエアコンが効いていた。立ち飲みの樽テーブルで飲むつもりだったが、カウンター席が空いていたのでそのまま席に付き、ハイボールと“パテ ド カンパーニュ”を現金先払いで注文する。

↑舞い戻って来たVAPEUR[ヴァプール]。コリドー街に含まれるのかどうかしらないが、高速のガード下で新橋からが近い。日比谷公園からも、いい散歩コース。

↑こっそり値段を書けば、ハイボール700円で、“パテ ド カンパーニュ”が、600円。冷製の“パテ ド カンパーニュ”は、見かけもボリームも派手でもないが、今までに食べたことのない味で、肉のうまさをしみじみ味わえる。

↑“パテ ド カンパーニュ”に、たっぷりの辛子を付けて、うむむ、うまい。生ハムと比べてどちらかとなると、考え込んでしまう。今は、知り合ったばかりで、当分は蜜月だな。
パリの食堂で、気軽に一杯やる感じに、徐々にお気に入り度が高まって来た店だ。この“パテ ド カンパーニュ”に到達して、スパイシーな香辛料と豚肉の内臓も含まれた複雑な味にやられてしまった。

仕込みに忙しいカウンター奥の料理人に、空いたグラスのお変わりはいらないかと言われ注文のついでに、メニューの根セロリとは、どんなものと迷惑だろうが聞いてみた。そうしたら、冷蔵庫から素材の根セロリらしき、カブのようなイモの様なでかくて見慣れないものを出してくれた。忙しいのに、面倒をかけたが、フランス料理に親しんでこなかっただけに、メニューを見ても知らないことだらけなのだ。

↑あまり知られてはいないが、生コンニャクイモもこんな感じの黒っぽいもので、もてあますほどの大きさの存在感がこの根セロリと似ている。

↑自家製マヨネーズに和えられているので、いくぶんしんなりとしながらも、歯ごたえはシャキシャキとして、例えられる野菜が思い浮かばない。もちろん、普通のセロリとはまったく違う。ほんのり、ナッツの風味がするのが特徴のようだ。クセになる味わいでもある。
自家製マヨネーズに和えられた、千切り根セロリのサラダは、しゃきしゃきとしてナッツの様な風味もあり、ハイボールのつまみに相性が良かった。
肉とサラダの2皿と、ハイボール3杯で、ごちそうさまと言える気安さもとてもいいのだ。
(8/24日曜日◎映画の後に『銀座ライオン』→フレンチ立ち飲み『ヴァプール』)