ダーク・ブラッド

movie_kid2014-05-01


1993年に23歳で急逝したリヴァー・フェニックス主演映画で、未撮影の部分を監督のナレーションを入れる形で完成し上映にこぎ着けた曰く付きの映画でした。こういった幻の映画を連続して選んで観た訳ではありませんでしたが、映画そのものが世の中に出て人の目に触れたいといったような力を発していると感じました。監督が、映画の始まる前に2本の足しかなかった椅子をなんとか1本足して自立するようにしましたが、もう一本は、リヴァー・フェニックスの死によって永遠に失われたままですと断りを入れていたように、決定的に欠如したシーンがあり映画としてバランスも悪くやはり未完であると思いました。それでも、死を惜しまれた俳優リヴァー・フェニックスの魅力と、独特の雰囲気を持った映画でもありました。