幸せの黄色い菜の花見酒

前回のブログを書いたのが、東京に大雪が2週続けて降ったときのこと。東京の桜もすでに散ってしまい葉桜になっているのだから、随分さぼってしまった。
だんだん春が近づいて陽気も良くなってくると、せっかくの休日にブログを書くために家に閉じこもっているのはどうにも我慢ができない。今年の桜の花見の総決算としてまとめようと思いつつ、撮りまくった写真の数にうんざりしてしまう。
桜の開花前になるが、春らしい野外飲みをしたのでそちらからにする。

↑桜とはまた違った良さがある黄色い菜の花とその先にある海。春を感じる風景。
昨年、たまたま同じ時期に葛西臨海公園に行っていたので、この幸せの黄色い風景を見つけていた。よく自転車に乗っていた頃は、荒川区の自宅から荒川河川敷のサイクリングコースを海に向かって走り、葛西臨海公園まで行って海を眺めていた。行き帰りで、半日のいいコースだった。まさか、自転車で行って一杯飲む訳にも行かないので、一連の公園、野外飲みと同様に酒とつまみをリックに入れて電車と歩きで現地に向かう。

↑海水浴はできないのだが、磯浜遊びはできる。魚が何度もはねるのを見たし、生き物も多そうだ。

↑酒ビンを風呂敷にくるんで隠している訳でなく、カイロを貼って保温材を巻いていたのだが、そんなものでは燗がつかなかった。春の日差しの中では、燗酒も必要なかった。
初めてこの菜の花の景色を見た時も感動したが、今回も知っていながらあらためて目のするこの風景に見とれてしまう。降り注ぐうららかな春の日差しのように、黄色い菜の花に包まれているとからだのなかからほんわかとしてくる。
当然と言えばそうなのだが、来園者は小さい子供を連れた親子連ればかりで、デートのアベックや若者達もいるけれどさすがにおじさんひとりは少ないというか、いないのではないだろうか。
しんねりむっつりで、ひとり弁当を広げ酒を飲んでいる姿は、とても風景に馴染んでいるとは思えないが、本人は幸せの黄色い菜の花と酒とで、いい酔い心地なのである。
隣でボール遊びをしていた子供のボールがこちらに転がって来た。ボールを取りに来た男の子に「気をつけないとね。そちら、あっ、食事中だから」と、母親が声をかけた。
「あっ」と、詰まったところで酒ビンが目についたのだろうかと、頭をかすめた。
    ◎
干潟の海と広い原っぱ、それにここはもうひとつ見どころがある。かなり広い敷地の公園で、機関車に見立てたバスが園内を巡回しているほど。そして、半分ぐらいは湿地で野鳥の保護区となっている。
バードウオッチングのできる周回コースになっていて、ほろ酔いの散歩がてらに双眼鏡を持って、ぶらりぶらりと一周してから帰った。(3月23日飲)

↑干潟の海にもびっくりするぐらい野鳥が飛来しているし、この湿原にもかなりの頻度でくつろぐ野鳥を見ることができる。

↑旧江戸川をはさんで隣が、ディズニーリゾートで同じ京葉線を使って行くのだが、向こうに比べこちらはお金がほとんどかからない。