無法松の一生(65)、狐のくれた赤ん坊(71)

movie_kid2013-03-08


監督:三隅研次と主演:勝新太郎の『座頭市』コンビの映画。神保町シアターでの京都大映、二大監督の時代劇特集でチャンバラを観ようと出かけてみたが早とちりだった。『無法松〜』は、題名ぐらいは知っている名作で何回かのリメイク。2作共に時代の底辺で生きる無骨ながら性根のやさしい男粋を描こうとしている。見る側も、演じる側もどうにも『座頭市』が重石になっているようで、そこから抜け出せなかったように感じた。低予算も足かせになっただろうが、映画産業がテレビに飲み込まれるあたりのもやもやも映し込まれているようで気分が滅入った。