モンスターズクラブ

movie_kid2012-04-29

豊田利晃としあき)監督の前作『蘇りの血』は、迂闊にも見逃していた。『ナインソウルズ』を観て、すっかりファンになってしまったが、他の作品を目にする機会があまりなかった。題材そのものは、映画ごとに多岐にわたっているようだが、映画の持つ色合いは、この監督らしく独特でいながら懐かしさを感じた。
アメリカで実在した爆弾魔の話を、この監督らしく映画にしていた。雪深い極寒の自然の中で、身を清めるような暮らしをしつつ爆弾を作る。自問自答の末に目の前に現れるのは、死んだ兄達や自分自身。気も狂わんばかりの葛藤の末の救いにこころ打った。