ひとり花見酒飲みは、隅田川のほとりで

最後には、やっぱり、ひとり飲みで花見でしょう。
家から、ゆっくり歩いて1時間半、2時間くらいか、東京スカイツリーをひたすら目指して歩いているうちに隅田川の土手沿いの桜が目に入って来る。昨日に引き続き、おつまみ弁当と四合瓶の日本酒をリュックに入れてお散歩花見だ。

↑そこにあるだけで、何かと存在感がある。盛り上がっているのは、下町だけのような気もするが。

実は、先々の日曜日から3連続でこのコースをバリエーションを変えながら歩いてきていた。最初は、様子見もかねて歩きに来ただけで、次は、かみさんを誘ってスカイツリーも含め浅草の街中も歩いた後、“蛇骨湯”という銭湯に入り飲み屋で一杯飲んだパターン。有名なのかどうなのか『ホッピー通り』と名前のついた焼きトン横丁でも生ホッピー、ハーフアンドハーフ(白黒半々)を飲んだ。その時の桜は、ふっくらとはしながらまだつぼみだったが、1週間たった今、本当の満開状態だった。

↑都会の真ん中を流れる川面は、決して綺麗ではないが、屋形船や遊覧船の風情が、桜と相まっていいな。

↑浅草、吾妻橋のたもとは、世界に誇る? 観光スポット。とりあえず、浅草まで来ました。

吾妻橋まで来ると、やっぱり人だらけ。

何とも清々しく晴れ渡り、自宅のベランダからも見えて何かと存在感があるスカイツリー隅田川対岸にどーんと見上げる桜橋のたもとで、のんびりと昼酒、ひとり飲みを楽しんだ。浅草からの土手の両岸沿いに連なる桜が、見事に満開。
昔は、こんなに桜の花見を好きどころか、ブルーシートの大人数の宴会が嫌いで我慢ならなかった。それが今や、毎年、待ち遠しくて咲いたら咲いたで連続して楽しむようになってしまった。これも自分が、歳をとった証拠だなと思っている。

↑お花見弁当は、ひとり分なので少々控えめに。

↑お花見は、桜橋のたもとが絶好だった。来年もこの場所が、決まりだな。

↑振り向けば、満開の桜。

↑今日は、あたたかく晴れ渡り、いい花見日和。

桜を毎年、楽しんでいるうちに、気がつくと自分のまわりの親しい人の中から、例年のようには桜を楽しめない場所に行ってしまった人も少しづつ多くなってきた。そんなことを考えながら、見事に咲いてもすぐに散ってしまう桜を見て、いろんな想いがこみ上げてきて寂しさがつのってくる。
どうやら自分も歳をとってきたなと意識してしまうところであるようだ。その内に自分にとっても、また来年の桜とはいかなくなる日も漠然とだが考えたりすることもあるから、よけいにそう思うのかもしれない。
あの世に行っても、もしかしたら違う形でこの綺麗な桜を愛でることができるかもしれないなぁ、とか、ひとりぼんやり考えた。

↑あの世からでも、見えそうなほどの美しさだな。