ドラゴン・タトゥーの女

movie_kid2012-02-26


すでに原作を書かれたスェーデンで映画化されている世界的なベストセラーを、デヴィット・フィンチャー監督によって凄い映画になっていた。レッド・ツェッペリンの楽曲を使い、強烈なイメージの洪水からはじまるオープニングの映像は半端でなかった。舞台になる寒々としたスウェーデンの風景や登場人物たちの崖っぷちの状況とが相まり、過去の暗部が暴かれてゆくミステリーの重苦しいものでありながら、スタイリッシュな映像とストーリーを幾重にも重なり合いながら、物語の持つトーンがやがて収束して、まったく新しいヒロイン像が浮かび上がって来る。2時間30分は、長い映画だがまったく盛りだくさんの原作をよくこんなにカッコ良くまとめられたなぁ、と感嘆のため息が出た。