年末恒例、大衆酒場『丸万』で、母子ふたり飲み(年末年始特集②)

かみさんは、熱中するコーラスで第九の演奏会に出るため年末ぎりぎりに和歌山に来る。だから、年末帰省の恒例でJR和歌山駅近鉄前の大衆酒場『丸万』へは、母子ふたり飲みになった。

↑和歌山海南市海上の埋め立て地に造ったマリーナシティー。いくつか施設がある中で、立ち寄りたいのは黒潮温泉くらいだろうか、それと海に沈む夕日もいい。バスの便があるから、実家のある海南市から温泉に入りにきて、そのまま和歌山市内に飲みに行くのにちようどいい。

↑JR和歌山駅前の大衆酒場『丸万』は、誰かに教えてもらったりした訳でもなく、ほんのたまたま駅前に飲みにきて見つけた素敵な飲み屋。

ここ数年、年末にはだいたい飲みにいっている由緒正しき大衆酒場は、個性的なおやじさんとやさしい奥さんと女性従業員で切り盛りしている。のれんをくぐり顔を入れると、満面の笑みで「お帰りなさい」と迎えられる。年に一度ほどしか飲みに来ない客だけれど、毎年来てくれると温かい歓迎と温もりの感じる料理で酒を飲ませてもらえる。母も毎回、ここに飲みに来ることを楽しみにしているようだ。
名物の味噌仕立てのどて焼きと湯豆腐をまずたのんで、定番の生ずしやまぐろとイカのお造り盛り合せで菊正宗の燗酒を飲む。母は、芋、麦、米と焼酎のお湯割りを順番に飲んでいる。

↑最初の一杯に、温泉の効果が効いている。風呂上がりの一杯は、やっぱり、旨い。

↑とろみのある味噌ダレにまぶされた、名物どて焼き。丸万の味に、毎回、最初にいただきます。

↑湯豆腐もどて焼きと一緒に。

↑生ずしは、どうあっても食べてしまう。

↑まぐろ赤身は、真っ当な味で、身の厚い墨イカのお造りとの盛り合せ。

これも恒例のように僕が食べない揚げ物を母が注文するのだが、今年はカキフライを注文している。そして、何度も僕に食べろと迫り、結局、ぺろりと一人で食べて美味しいとひと言。僕は、クジラの生姜焼きを食べたが、鉄臭い感じがまさになつかしい味だった。名残惜しい気持ちで、どて焼きのおかわりをしてしまったほどで、今夜も酒が進んだ。

↑もちろん、カキフライが旨いのは知っている。

↑クジラの生姜焼き。子供の頃は、豚肉よりも頻繁にクジラの肉を食べていた。

↑酔った勢いで、たのんでしまったどて焼きのおかわり。すじ肉が2本に、1本コンニャク串がまた旨い。