北千住『おおはし』は、夕方6時から満員だった


8月いっぱいを最後に、勤めていた事務所を退職したので、9月になって週後半は事務所から引き上げた自分のパソコンを自宅にセッティングなどしていた。事務所の最終日である水曜日、2年と1ヶ月間の区切りでもあることだし、好きな『おおはし』に行って、ひとり飲みでお疲れさまをやろうかなと思っていたが、夕方に個人所有のパソコンを宅配で自宅に送り出してからも、仕事が終わらなかった。遅くなって、飲みに行く元気もすっかりなくしてしまった。

↑2年と1ヶ月、平日の毎日、こんな弁当持参して事務所の机で、お昼に食べてました。ここでの最後の弁当、食べはじめて気がついてあわてて写真を撮った。食材を買うのは、僕の担当だが、作り続けてくれたかみさんに感謝。

そんな訳で、週末が実質的に自分へのお疲れさまにすることにした。
北千住『おおはし』が、土曜日の営業をやめてからもうだいぶたになる。最近、飲みに行く金曜日は、そんなに早く事務所を出られなかったので、遅い時間にお店に駆け込むことになり、刺身や照り焼きが、売り切れていて食べられなかったことは何度もある。今日は、早めにお店に行くことにして、『おおはし』が、土曜日の営業していた時と同じように銭湯でさっぱりしてから一杯飲むことにしよう。

↑駅から行くと『おおはし』よりだいぶ先にあるのだが、大きく立派な『大黒湯』は、岩風呂の露天風呂を庭にしつらえてる。天井も高く、富士山の壁絵も見事で大きな湯船でゆったりと入れる。

↑土曜日営業の時は、もっと早くて明るく、4時過ぎには人が並び始め4時30分開店で、おやじさんがのれんを掛けに中からあらわれる姿を思い出す。開店で、即、満席なんてこともあった。

明るいうちにのれんの掛かる「おおはし」を見るのも久しぶりで、いくら何でもこの時間から席の心配もしなくていいだろう。おやじさんも息子の若旦那も、早い時間に来た僕をすこし不思議そうに見たが、とりたてて「早いですね」なんて無粋なことは言わない。でも、聞かれたらなんて答えようかなと考えてはいたのだが。
仕事場から急いで駆けつけたのではないから、気持ちにも余裕があり、ゆっくり新しいボトルをあけて、炭酸割りを作る。肉豆腐を持ってきたおやじさんは「照り焼きもう、言ってありますから」と、一言。少々、気が早いのではと思ったが、その気遣いをありがたくいただく。
「刺身盛り合わせなんか、どうでしょ」おやじさんは、早い時間に勢いあまってか、勧めてくる。『おおはし』の場合、盛り合わせと言っても2品盛りで、量は多くはない。まぐろとむつの盛り合わせで、この皮付きのむつが美味しかった。おやじさんは、これを食べさせたかったんだなと了解した。

↑肉豆腐とオススメのまぐろと皮付きむつの盛り合わせ。

↑あれば必ず食べるね、銀ダラの照り焼き。

↑ホッキ貝の刺身に茗荷の酢漬けの酢みそがけ。茗荷の季節の終わりに、安く沢山出回るこの時期限定。

↑コハダ酢。中盤の一品に、酢のもの系にする傾向があるかな。

いつも満員の喧噪も楽しい『おおはし』の店内だが、早い時間はのんびりムードだ。みんな平日の早い時間から、ゆったりと飲んでいる。風呂あがりのこちらも、ひたすらリラックスしてしまい、そういえば、事務所勤め終了のひとりお疲れさんのはずだったが、そんなことは頭に浮かばず、すでに、いい気分に飲み始めていた。
気がつくと、6時になろうかという時間で入ってくる客が急に増え、あれよという間に満席になり、すでに入り口で待つ人もいて、いつもの調子になってきた。

↑オムレツ。これが、食べたくなるとさて、今夜は終わりか。

↑ぺろりと食べて、newボトルを入れて5千円ぴったりだった。ぴったりは、妙に不安だが、若旦那が太鼓判。

このところ飲む焼酎の量も多くなってきて、自制しないと新しいボトルも飲み干す勢いだったが、今日は最初からリラックスして飲み始めたからだろうか、ゆっくり飲んでピッチもそれほどあがらなかった。オムレツを食べ終わると、待っている人もいることだし、満足して席を立つことにした。

↑今夜は、まだまだ、これから賑わいを見せるだろうな。