仕事、仕舞のカウントダウン、やっぱり金曜日は『ささもと』に足が向く

お盆(夏)休みもあけて、8月も半分すぎたが、現在、勤めているデザイン事務所の仕事も8月と同時に終わる。50歳から勤めはじめて2年と1ヶ月、ほぼ1年になるこのブログでもたびたび、疲れた、疲れたの言葉が溢れ出ていて、目にした人にご心配をかけました。
いろいろあって、退社する事が夏休み前に決まってしまい、それが8月いっぱい。今は、先のことなんて何にも考えられない状態で、ぼちぼち仕事、仕舞の準備にはいると、実感として事務所の仕事が終わることと、重荷を解かれてやれやれの気持ちとがまざって複雑な心持ちだ。
そんな状態で無理せず金曜日に早く帰れるので、新宿で明日の観る映画の席を取ってから、思い出横丁『ささもと』に飲みに行くことにした。

↑とにかく、煮込みとビール。

↑先にカシラが来た。

↑焼き物が来たら、やっぱり、金宮焼酎が飲みたい。

最近は、ビールを飲み煮込みを食べてから、まず「生フワ」をたのむ。しかし、すでに3回もふられ続けている。
今回もあきらめ気味に、若い店のお兄さんに聞いたら厨房のある2階に大声を出して聞いてくれた。やった、あるようなので、欲張って2本にしてくださいと言ったら「お一人様、1本限定です」と、きっぱり、断られた。やっぱり、貴重なひと串なのだ。ナンコツほどは堅くなく、こりこりした筋の部分とねっとり白子風のきめの細かい舌ざわりのところの混ざった食感が、うま〜い。

↑「生フワ塩焼き」かなり、気に入ってます。旨いよね、知ってる人いる?

↑ここからいつもの、野菜たち。茗荷肉巻き。

↑水菜肉巻き。

↑これは、たたき。おやじさんに「小さくなっちゃった」と、ひとこと言われたら文句は言えなかった。食べやすかったが、煮込み鍋で煮すぎたのだと思う。

↑確か、5月のカレンダーを見上げて、コールデンウィークあけの忙しさを呪ったことがあった。この8月で、事務所の仕事が終わる。どっちにしてもカレンダーを見上げて、ため息ひとつ。

↑気をとりなおして、レバとホーデンのネギ醤油。

↑半生ぐらいの火入れで、やわらかなタン。

↑もろもろ入のスペシャル・キャベツ。

これは、この先も毎回、焼き物の最初に「生フワ」をたのみたくなる。
時間もたっぷりあるし、ゆっくり飲んだつもりだったが、規定の3杯は、すぐに飲みきってしまった。とはいっても、煮込み鍋底のもろもろぶっかけスペシャル・キャベツを食べてから、最後の金宮焼酎の一口を飲んだ。
カウンターには、人がいっぱい座っていたので、裏のトイレ通りから出た。店じまいで戸締まりをした『カブト』の写真を撮ろうとしたら「浮気したら、だめよ」と、声がかかる。

↑ひっそりとたたずむ、店じまい思い出横丁の真ん中にある「カブト」本日の営業終了。

カブトのお店のI東さんが、バイクのヘルメットをかぶった帰り支度でにこにこしながら横に立っていた。店が終わって掃除など済ませるとこの時間になるのか。
「明日、映画観るので、行くつもりだったんですよ。今夜は、肉を食べちゃいましたが」と、言い訳にもならんことを言ってしまった。
今夜は、まだまだ、時間も早い。ゴールデン街に足をのばして「ダンさん」へ行こう。この前、飲みに行ったとき、お店のケンさんがちょっとカッコつけて「最近、あんまりこないけど、本当にいろいろとつらくなったら飲みに来なよ」なんて、言ってくれていた。職を失うことが、この先にどの程度つらくなってくるのか、実感としてあまりないけれど、報告ぐらいはしておいた方がいいかなと思い、歌舞伎町の雑踏を抜けてゴールデン街にふらふらと歩いていった。

ゴールデン街『ダンさん』は、2階。昔は、1階だったけど。

ハイボールも自分で作るとどうしても濃くなっちゃうな。そして、酔っぱらうんだ。

やっぱり、いつもよりおしゃべりになって、グラスを空ける回数も多かったのだろう。帰りの電車で、深酒がたたってか池袋方面、日暮里駅で降りる山手線の座席で目が覚めると、品川駅だった。遅い時間のためか、逆方向の電車がなかなかこないし、最寄りの駅に着いたのは、本当のぎりぎり最終電車だった。