GW真っただ中、檜原村飲み、山歩き

東北震災後、かみさんの実家の檜原村に行っていなかった。実際の被害はなかったようだが、その後の計画停電と、米などの品不足で、精神的にまいってしまい普段問題がなかった血圧が上がりっぱなしになったそうだ。一度は、救急車で病院に運ばれる状態になってしまった義母だが、搬送先の病院も計画停電中で、電気が復帰するまでは受け入れてもらえなかったそうだ。
今はもう落ち着いていて、お互いにその時の状況を報告しあった。いつものように途中で、魚介類の食材を買い出ししたものを、山間の家の庭で炭火をおこし焼いて食べ、相変わらずの酒盛りになった。

↑もうすぐ光配線も繋がり、山奥でも快適な所だが、地震の頃は携帯電話の不通や計画停電で、まったくの暗闇になったそうだ。山奥では、陸の孤島的感覚で、心細くなってもしかたない。一時、生協などの食品類もこなくなったようだ。

↑カツオのタタキも、この迫力で炙ることができる。

かつおはタタキとお刺身にして、あとはミルガイの刺身とホタルイカカマスは、本日驚きの1尾80円のお値打ち価格。青いものはこごみで、珍味のカツオの心臓は焼いて食べた。

↑椎茸は、檜原の地の物。カツオの心臓は、塩焼きにしたらサクサクとハツの味わい。

↑一尾80円のカマスが、贅沢にも炭火焼で驚きの旨さに。

↑霧雨が木々をしっとりとさせていた。飲み食べながらの夕暮れ。

↑人が遊びに来て、食べる口の数を確保できて、やっとぼた餅も作る事ができるそうだ。サランラップを使って、綺麗に素早くまとめる。

↑かみさんは、教えてもらい実戦するがあんこを均一にまとめるのが難しそうだ。上手くできなかったものは、自己責任で食べるしかない。
翌日は、ひさびさの山歩きを楽しんだ。奥多摩、大岳山の登山口の一つの集落、白倉のこの家から手軽に山に入れる。千メートル超える大岳山の山頂を目指すことはしないで、快適な尾根道、馬頭刈尾根を新芽や山桜、山つつじの花々など愛でながら春の山歩きを楽しんだ。
夕べ降った雨もやみ、まずまずの天気で、尾根からは富士山も眺望できた。ひっそりと咲く山桜の花びらも時々はらはらと行く手に舞っている。

↑朝は、しっかりとたべて出発。急がなくても、家を出ればすぐに登山口の標識があるほど、山は目の前ですぐに入れる。

↑夕べ、ひと雨降ったのと朝日の光であたらしい緑がとても綺麗だ。

↑植林地帯を抜け、所々の雑木林の新芽、新緑が眩しい。

↑可憐な高山植物も群生して、写真を撮りながら息を整える登り坂。

↑やっとの事で、尾根道に出ると連なる山々の景色と山ツツジ迎えてくれた。

↑ポッコリと盛り上がってるのが、大岳山。1,266メートルで、山頂からは東京湾まで見渡せる。

↑待望の山のお昼。同行のかみさんに、何度、早く昼にしようと言われた事か。眺めの場所ではなかったが、山桜の花びらが、ハラハラと舞うひらけた山道の岩の上で、おにぎりとぼた餅のお弁当だ。

↑眼下に広がる桧原村だが、車の通る道を中心にすると狭く山間の村が、山も含めて見渡すと何とも広々として気持ちがいい。
山道からそのままあきるの市の瀬音の湯に、整備された遊歩道を抜けて、下りることができた。駐車場の入り口に並ぶ車の列が見えて悪い予感通り、入場制限をするほどの混雑だったが、並んで待つのも我慢できるほど山歩きのあとの温泉は気持ちよかった。
外のテラスで飲む生ビールも旨かったのは言うまでもない。ただ、久々の山歩きの登りはゆっくり行けば問題なかったが、下りで膝が痛くなってしまった。なんでも、たまにやると思わぬダメージが出る。単なる疲労ですめばいいのだが・・・。

↑来場者のほとんどが、ドライブ途中の人達でにぎわう瀬音の湯。山歩き後にはもってこいの場所で、細胞の隅々にまで染み渡る、温泉の湯の効用と生ビール。山道から直接来れるとは、知らなかった。