ささくれた心に特効薬の「おおはし」

ゴールデン・ウィーク突入前に一つ仕事の段落がついて、そろそろ帰り支度でも思うくらいの時間、新規に単行本の仕事で、原稿や材料がドサリと手元に渡された。何とも、このタイミングでと思うのが人情だが、そうもいかないのが現実。休めると思っていたゴールデン・ウィークに仕事の可能性もちらつくほど切迫した状況ではないだろうが、そんな悠長にしてられるほどでもないことはざっと目を通してわかる。
仕事がある事は結構な事だし、連休はカレンダーどおり休んでしまうつもりだ。しかし、なんだか嫌になってしまって、放り出すようにして事務所を出てしまった。ささくれだった心を癒してくれるのは「おおはし」しかないなと北千住に迷いなく向かった。
「おおはし」もこの連休には毎年長く休みを取るので、しばしの飲み納めとばかりに繁盛していた。テーブルが空いたようで、今までだったらカウンターの席が空くまで待つのだが、そんな悠長にしていたらお刺身関係が軒並み品切れになりそうな予感で、二人連れの横に一人客同士でテーブルを挟んで飲むことになった。おやじさんがすり寄ってきて「いさき刺身」とささやくのですぐにお願いして、肉豆腐と一緒に目の前に並んだ。心配が的中、照り焼きもすでに品切れでお刺身関係はもうほとんどなかった。

↑まずは、肉豆腐。イサキが、残っていてひと安心。厚切りで旨味、たっぷり。

↑なすの煮物。イサキは、愛おしむようにゆっくりいただいた。

↑シャコも肉厚で、いいおつまみに。
空いたカウンターに席を移して、じっくり飲み始めると満足に魚関係を食べれなくても心のささくれも癒されてゆくのだった。
さて、明日からのゴールデン・ウィークの前半は、和歌山に帰る事になった。決めたのが遅く午後の新幹線チケットしか買えなかった。明日、出かけるのはゆっくりだから、もう一杯飲んで帰ろう。

↑もずく酢。途中で入れる酸っぱいもの関係で口をさっぱりと。

↑品切れ続発でおつまみに困り、久々のチーズとクラッカー。単なるプロセスチーズにプレーン・クラッカー、意外に金宮炭酸梅風味割にあうんだな。

↑すっかり、明日からのお休みに心を馳せて店を出た。