恒例の夜桜飲み


↑上野公園の桜も満開。部分的徒歩通勤の途中でちゃんとチェックを入れている。今週末には、ここは人の波で埋まる所でも、平日の朝は何とも清々しい。

↑天気も上々、今夜が楽しみな夜桜飲みの朝。ここ、四谷駅前の土手入り口に集合する。

↑4月6日、今日、東京に桜の満開発表があった。今夜、この先で夜桜飲みの予定、朝から待ち通しい。

もともと、若い頃は桜の花見が嫌いだったんだ。と、話はじめた今回の夜桜は、飲み友のI藤さんとお互いの職場に近い四谷の土手へ仕事帰りに行った。昨年も同じように花見をして、今年も同様にやりましょうと約束していた。
さて、なんで自分が若い頃花見が嫌いだったかと言えば、桜は人の精気を吸い取って妖艶に美しいと思い、その美しさにたぶらかされてるのが嫌だったんだな。もともと大勢で飲むのが苦手だったし、羽目を外す人たちと一緒にブルーシートにいるのがどうも居心地が悪かった。それが、年齢と共に考え方がだんだん変わり、毎年咲く桜が愛おしくなってきた。酒好きなんだから、桜を愛でながら飲むのはやっぱりいいなと気づいてしまったんだ。
お昼の弁当を食べた後、コーヒーを買いに外に出るついでに、事務所の隣にあるお寿司屋さん「蛇の目寿司」に二人前の寿司折を頼んでおいて、強引にも定時で仕事を終わらせ寿司折りをもって待ち合わせの四谷の土手入り口に向かった。

↑少し行けば国立劇場があったりの場所柄で、芝居見物に寿司折持参とかの発想で桜見物にもいいのではと昨年花見に用意したら大正解。今年もお願いする事にした。

↑昼間とはまた違った素晴らしい桜の花が、土手沿いに続く。左手、上智大学方面に行く事にした。
花見にはいつもキャンプ用のコンロ持参の燗酒セットで、今回は桜のラベルの付く地酒のワンカップ「越の日本桜」「秋田・春霞」と燗酒向きの「神亀」四合瓶を用意していた。I藤さんは、ちっちゃいビール缶を買ってきてくれてたのでそれからぐびりとはじめた。四ツ谷駅から市ヶ谷方面が人気で、反対側の上智大学側は幾分いつも空いている側なのだが、震災のこともあってか花見をしている人が本当に少ない。ビジネス街なのでその関係の花見も多かったが、軒並み自粛したんだろう。さて、燗酒を飲み寿司をつまんで、夜桜につつまれていい気分になってきた。寿司が旨い。寿司飯が、テイクアウト専門のそれと絶対的に味が違う。この時ばかり、そう花見の時だからこその贅沢だが、職人の握る寿司のうまさが絶品で幻想的な夜桜と相まって、凄くいい。

↑上寿司2人前は、一折には入りきらずに別折で巻物もたっぷりだ。

↑宴のテーブルの全貌。キャンプのコンロで酒の燗をつけると、その暖かさが身体に沁みて、夜桜もまた心に沁みる。

↑表通りの街灯は、ほとんど節電のため消されているが、土手の桜コースはかろうじて灯っていた。もしかしたら、消えているかもと週の初めに、大丈夫、花見ができるぞと確認に来ていた。

↑幻想的な夜桜。日常的な場所とは思えないくらい、別世界を思わせる。
しっかり入れるものも入れて堪能していたら、出すものも出したくなった。ここは、撤収して駅にトイレを求めて行きつつ、もう少し飲んで帰りましょうかと新宿へ。ここからは、もう、花見でも何でもなくいつもの飲み会の様相へ。行くのは、やっぱり思い出横丁「ささもと」で、冷えた体に煮汁たっぷりの煮込みがまた旨い。
花見の寿司から、焼きトン、核シェルター風のバー「みのる」でハイボールまで、平日ながらしっかりと飲み食いしてしまった。

↑燗酒と寿司折に大満足だが、夜風の中ゆっくりしていたらやっぱり身体が冷えていた。あたたかい煮込み汁が、旨い。

↑水菜の肉巻き。

↑たらの芽は、煮込み鍋の中で少し煮たもの。苦みと風味、春の絶品の味。I藤さんは、いたくこの味に大喜びだった。もちろん、同感。

↑茗荷の肉巻き。飲むのは、金宮焼酎。

↑ホーデンの変な焼き方。煮汁に漬けてから焼く例のです。かりかりと挽きたて胡椒が効いている。

↑レバのネギ醤油は、もちろんネギがたっぷりでレバは半生。

↑スープまでしっかりいただきました。最近、二人で飲むときはよく食べるようになって来たな。

↑そして「みのる」へ。

↑地下への階段は、怪しげでもあり、秘密の隠れ家の様でもある。

↑夜桜の果ての本日の〆に、角ハイボールをいただく。