「カブト」の仕入れの改善はあったのだろうか

連休に観た「トゥルー・グリット」久しぶりに痺れた映画だった。すぐにもう一度、観たい観たいと平日に想い続け、早速、土曜日にまた観に行った。
いつもアマチュアらしくないほどにのめり込んでるコーラスで忙しいかみさんも地震の影響で、近々のイベントが軒並み中止になり暇になってるらしい。さすがに2度目の映画には誘わなかったけど、こちらはいつもの土曜日のごとく、映画の後はカブトと決めてたので新宿に向かう前に連絡入れたら飲みに来るそうだ。

新宿駅のそこら中で、義援金の募金活動が繰り広げられていた。何かしないではいられない気持ちはわかるのだが、普通に消費も続けようね。
先週、地震の影響で極端にうな丼うな重の消費が落ち込み、蒲焼きを取った残りの材料のウナギの部位が入らなくなってきた話を聞いて「カブトの危機」と書いたばかり。1週間で状況が改善しているとも思えないが、心配は募るばかりなので、ここは、今週も飲みに行かねばなるまい。

↑遠目から、やっているとわかりホッとする、いつもの風景。
満席で少しは待つことになったが、店は開いていてほっとした。さすがにレバ串はないだろうと思ったら1本だけ残っていた。当然とばかりに、かみさんの皿に本日最後のレバ串がのせられた。飲みに行くけどと電話していなかったらこのレバ串は、自分の口に入ったのだろうが、いじましい事は言いっこなし。でも、焼いてるおやじさんに黙ってられなくて話したら思いっきり笑われた。

↑コースの同じ7本セットでもレバ串入りとそうでないのと、値段がちょっと違う。細かい事だが、そこらあたりも真っ当、正直な商売の仕方だ。

↑晴れたが北風が寒い。燗酒の魅力も捨てがたいが、ウナギの串焼きにはイモ焼酎が何たって一番と、やっぱりいつもの「無月」で。

↑女性優先は、仕方ないか。恨めしそうに写真だけ撮った、レバ串。
ウナギの蒲焼き屋さんは、まるっきりだめだそうだが「カブト」に全く仕入れがなくなった訳でもないようで、今日は少しおやじさんも元気を取り戻しているようだ。材料がなくなったら、そそくさと店じまいして、お客さんと顔をあわさないように早々に帰るんだと茶目っ気たっぷりに話していた。来年、御歳80になるスーパーな現役のおやじさんは、まだまだ、できうる限りがんばってくれるだろう。
先週よりは、幾分明るくごちそうさまを言った。

↑かみさん好みの追加の堅エリの塩焼き。丸塩好きのこちらの分までおやじさんに、エリ焼きにされてしまった。

↑カブトの象徴(でもないか)焼き台灯り、タレ下がり電球の傘。

↑まだまだ大丈夫、と、客の誰もが信じてるカブトの暖簾。