金曜日、遅くなってもやっぱり普通に飲もうよ

震災に遭った人々はもとより、いろんな地震の影響もでている日本。なにより、福島原発のことが重く国民にのしかかってきている。自分の仕事にも景気が悪くなってくる以上に直接的な影響がではじめた。ほとんど出来上がっていた本、一冊まるまる発売が延期されその制作料が支払われれるのか? なんて具合に。大部分のページに解説のイラストを描いてもらったイラストレーターさんに、発売が延期され原稿料の支払いも不透明になった謝りの電話などかけていると気分が憂鬱になってくる。そんな金曜日、早く終わって飲みに行きたいがこれがなかなか終わらない。晩ご飯も食べずに9時をすぎてやっと目どが立ち、この時間なら目指すは新宿しかない。

計画停電で、色んなお店が早々に店じまいしてる中、思い出横丁も表側の店など少しすでにシャッターが閉められていた。

↑タレ壺の焼き台前にするりと座る。「お客さん、煙草吸わなかったよね」と一応念押しされる。
思い出横丁「ささもと」に着いたのがもう10時になろうかという時間だった。ビールをゴクゴク飲んで、煮込み串をぱくついてやっと人心地ついた。遅い時間で、なんだかひっそりと飲んでいる感じだが、それなりに地震の影響がでてるのだろうか。
最近、特に「ささもと」は、外国人の客が多かったがそういえばそれらしき客がいないので、おやじさんに聞いてみると
「全く来なくなったね。外国からの人たちだけでなく、昨日、一昨日あたりはガラガラで、みんなお酒飲まなくなっちゃったんではと思ったよ。週末の金曜日、やっと少し来てくれるようになったかな」
すでに来日していた外国人も先を争って出て行くぐらいだもの、当分気楽に外国から遊びに来れるところではなくなってしまった東京なのか。とは、いっても日本人は、今まで通り普通に生活して行かないと、本当にしぼんでしまっては立ち行かない。焼きトンをたらふく食べて、金宮焼酎も3杯も飲むとちょっとは元気が出てきた。

↑何だかわからんもの焼いてもらう。味付けは、何がいいのと聞いたらすぐに醤油味だなと。

↑赤身は、牛肉。生でもいいものなので、超軽焼きで。

たたきは、ちょっとでなく相当ピンぼけ、すまぬ。

↑茗荷とスナップえんどう。ささもとの真骨頂、野菜肉巻き。

↑カシラは、塩で。

↑タマネギは、ゆっくり煮込み鍋で火を通し、味噌付き楊枝ぶすぶす刺して軽く炙る。手間と旨味で、もちろん、美味。

↑ホーデン、レバ、ねぎ醤油はやっぱり食べちゃう。

↑初めて超サービス、いつものキャベツに底にたまったとろとろの肉の屑をアミですくってかけてくれたスペシャルキャベツ。いつものキャベツに輪をかけてごっつう旨い。サービスが、うれしい。

↑思わず、スープまでしっかりただいた。もちろん、金宮焼酎は3杯。

すでに遅い時間だが、迷わず「みのる」で、角ハイボールを飲むことにした。入って座るなり、後から2組ほどの客が来て店内満員、満席になった。
地震どうでしたと聞いたらマスターは「ジャックダニエルのボトル1本だけ落ちて割れていたけど、後は全く」
さすがに、地下は揺れには強いのだろう。店内全体に地下壕のシェルター的雰囲気があるなー、と酔いに身を任せていたら、もう、12時も過ぎようとしている。急いで終電に間に合うようお勘定してもらった。

↑「みのる」のハイボールまで短時間に一気に突っ走った。

ハイボールもきっちり3杯、飲んでしまった。