節分が過ぎて、やっと『おおはし』初め


↑灯りがついて、暖簾がかかっていてホッとする。後は、席があるかが問題


今年の節分も早々と来てしまったが、いまだ、わがホームの飲み屋のひとつ『おおはし』に行けていない。早くおおはしに飲みに行きたいと、忙しい仕事のあいまに思う毎日。早くも2月にもなった事で、決意も新たに金曜日、北千住に向かった。この前一緒にシャッターのしまる『おおはし』の前に立ったかみさんにも、朝に声かけたら行くとの事。いろいろと振り切って、8時に北千住に到着。店に向かう途中で、かみさんに連絡を入れたら、仕事が長引いて未だ終わる事が出来ないので、あきらめるとの事。さすがに二人飲みのつもりが、ひとり飲みになってしまうのは、気持ちの切り替えが難しいが「おおはし」で飲むには猶予はないのだ。かみさんには申し訳ないが、このまま店に行くしかない。この意気込みが効いたのか、微妙な加減ですぐに座れた。
年末に入れておいた金宮ボトルは、もう期限切れで仕方ないが、楽しみの照り焼きがすでにないと、おやじさんから言い渡され、ちょっと寂しい。
とにかく、肉豆腐を頬張りながら本日のメニューを目で追ってたら、すかさず、『おおはし』の若(息子)が「刺身まぐろ以外右2つは終わって、後は、あるよ」と囁いてくれる。「では、ボラと青柳の刺身をお願い」と、流れによどみがないのだ。

↑年末入れたボトルが悔しいが、気持ちも新たにnewボトルのスタート。肉豆腐を食べ始めると頬がゆるんで来る。

↑関アジとホウボウが品切れ。それではと青柳とボラを頼んだが、大正解。

ヤリイカの煮方は、あくまで柔らかく。赤貝は、しっかり磯の香りを残してある。

↑つまみよりは、どんどん、焼酎が進んでいた。菜の花からし和えで落ち着こう。


このボラのお刺身が、旨かった。ボラも夏場では、煮ても焼いても食えたものではないと聞いた事があるが、寒い時期のは臭みもなくて本当に旨い。青柳、赤貝と貝類のお刺身も堪能し、ヤリイカの煮たので金宮の炭酸割がぐいぐい進み、みるみるnewボトルが半分になって行く。ちょっと飲みすぎだ。オムレツを食べる頃には、何んとかぎりぎりで3分の1弱、残っていた感じ。
気持ちが高まっていた分、やっぱり飲み過ぎた。


↑やっぱり、今年もオムレツで〆るのだ。

↑かみさんには、悪いがひとり楽しませて頂いた。
    ◎
夕べ、仕事が遅くなって『おおはし』で飲めなかったかみさんと土曜日、久しぶりに一緒に映画に行った。コーラスで忙しいかみさんと映画を観に行く事もなくなって久しいが、だんだん、彼女がどんな映画を好むのかもわからなくなって来た。『ポンヌフの恋人』は、わりと古いフランス映画で初上映の時ではないが一緒に渋谷の映画館で観ている。今回は、20周年のデジタルリマスターの上映で、久しぶりに観る大好きな映画に映画小僧はかなり楽しみにしていた。
仕事とコーラスでお疲れのかみさんは、最初は観に行くのに渋り気味だったが、観るとやっぱりいいねと良さも実感していた。ただ、激しい苦痛までも伝わって来る渾身の映画だけにますます、疲労困憊のようにも見えた。

↑山手線のガード下は、少し新橋本面に行くと今度は、向こう側にコリドー街で食べ物のお店が続いている。

映画の後は、彼女好みのドイツ・ビアレストランに付き合った。
ドイツ居酒屋『ジェーエス・レネップ』
有楽町を山手線ガード下、新橋方向に日比谷のシャンテ映画館付近にある。
ちょっと高めなのだが、何よりいい映画の後の興奮気味の喉を潤す、本場の生ビールが旨かった。

↑陶器のジョッキで出されたら、何だかぐっとドイツ気分も盛り上がる。

↑定番だが、これが好き。ニシンの酢漬け。

↑ソーセージももちろん外せません。たっぷりの粒々マスタードひとビン付きはうれしい。辛いマスタードも忘れずに付けよう。

↑二杯目は、やや、ブラウン系で。500mlをでっかいグラスで出て来た。

↑パンは、やっぱり、酸っぱいドイツパンだった。わざわざ、名古屋からの直送らしいが、東京にも旨いドイツパン焼いてるとこあると思うが、旨いからいいのか。でも、もう少し全体に安いともっと気軽に来れるのだがな。

↑近所の梅は、小さいつぼみ状態。冷え込みもゆるんで来たので、各地の梅の便りが聞けるのももうすぐだろう。正月に行ったばかりの和歌山・田辺の梅の里に本当は行きたい気持ちで一杯なのだが。