歌舞伎の後は、煮込みかなぁ

日曜日、歌舞伎の観劇に出かけた。仕事関係の頂き物のチケットなんだが、歌舞伎って長いんだよな、映画2本分はあるもの。途中に30分とか休憩があって、皆、のんきに弁当食べたりしてる。東銀座の歌舞伎座には、関連の仕事をする前に事務所の同じチームの人達と始めて歌舞伎を観に行った。歌舞伎座そのものに雰囲気があり、その独特の世界にかなり魅せられてしまった。
それから毎月毎月、歌舞伎の誌面をデザインしてるとどうにもそんな新鮮な気持ちも吹っ飛んでしまったようだ。せっかくの休みに、仕事絡みで時間取られるのもどうかと思いつつ、まだ行った事のない国立劇場、行っておくかと腰を上げた。

↑幕が開くと、そこは江戸時代だった。と、演目一つ目は楽しめたのだが。

国立劇場は、さすがは御国の経営で上品な佇まいが感じられた。しかし、そこは歌舞伎公演だからか紅白の提灯ずらりに少々の愛嬌があった。

演目は二つあり、一つ目が江戸末期の浅草が舞台で勝海舟の父親、小吉を吉右衛門さんが奔放に演じていてなかなかよかった。我が子を愛するが故のジレンマに押しつぶされそうになる演技にほろりとさせられた。ただ、二つ目の幕末ものの演目が原作、演出とも一つ目と同じなのにまったく面白くなかった。セリフの言い回しだけに比重があって、素人にはその良さがわからなかった。
やれやれ終わったと外に出ると、国立劇場の前には各方面に行く専用の都バスが沢山待機していた。もちろん、無料ではないが新宿西口に直行できるので飛び乗った。

↑歌舞伎の後は、煮込みって、何の脈略もない。頭に浮かんでいて食べたかったんです。観劇後のビールもうまい。


↑焼き物は、カシラから。焼き台から遠い奥だったのでリクエストできなかったが、やっぱり、塩で来た。

↑肉巻き茗荷は、味噌付きで。味噌が付くとしょっぱくなり過ぎるような気もするが。

昼抜きだったし、喉はもうからからだ。日曜の夕方、4時過ぎの微妙な時間だが、思い出の『ささもと』なら大丈夫だろう。たよりの新宿・思い出横丁だといっても、どの店でもとはいかない『カブト』と『ささもと』、ハイボールの『みのる』が行くべきお店と思っている。『カブト』は、日曜祝日お休みで『ささもと』は、大体いつもやっている(なんだか凄い)もちろん、平日の夜のようにおやじさんは焼いてないが、弟子筋の若い兄ちゃん達が焼いてくれる。
うなぎの『カブト』で、よく見る顔も時々来ていて『ささもと』とは、かなりお客がだぶっているに違いない。恐ろしい事にすでに、満員のようだが、少し詰めてもらえば入れた。やっぱり、店の中に入っているのは、平日の面々とは少し違うようだ。基本的におやじさん以外は、皆、若そうだがテキパキ良く働くし、金髪、入れ墨やピヤスは当たり前のようでも、気だてが良さそうで、飲んでて気持ちがいい。銀座にもお店があるようだが、わざわざ行くまでもなくここが、やっぱり落ち着くし、このカウンターで食べるのが旨い。特に、ひとりのみだったら、ね。

↑たたきは、軟骨と回りの肉を叩いて叩いて、旨いなぁ。

↑ネギ醤油は、ネギだらけでなんだかわからないね。レバー、ホーデンのちょい焼き。これが好き。

↑やっぱり、キャベツで終わりたい。焼酎2杯で終了は、タイミングと自制が大事。

いつも似たようなもの頼んでしまうが、食いたいもの頼むと自ずからそうなってしまうのかな。日曜なので自制を働かせて金宮焼酎を2杯でやめる組み立てだから、食べる量も少し押さえた。
家に帰ってもちろん、少し飲み直そう。