『おおはし』の出番でも、ひとり飲みではなく・・・

今週の月曜日のかみさんの誕生日、すっかり、毎年のように忘れていた。自分の誕生日以外は、まったく、記念日にうといので仕様がない。忙しいかみさんとは一緒に飲みにも行ってないので金曜日は、誕生祝い居酒屋と相成りまして、いざ『おおはし』へ。

↑金宮焼酎に梅エキス一滴二滴、ちょっときつめの下町炭酸割で、まずは肉豆腐。

東京・北千住、老舗の居酒屋『おおはし』ご存知でしょ? 通い続けて、15年。結婚を機に近隣の荒川区に住み始めて居酒屋通いの末に到達した至福のお店。まあ、おいおい話すとして、今日、金曜日、8時過ぎに二人でいくにはなかなか厳しい状況。入る前に多分、すぐには座れないけど「たまにしか来れないから待ちます」と、言わないと「今、待っても当分無理だと」と断られるかもしれない、んだよと話しながら行くと、案の定待っている人がいる。でも、僕らが入ると同時にその人達は座ったので、待つ身は自分たちだけ。おおはしのおやじさんが「いま、あれだから、もうちょっと待ってね」と、反応してくれたから待ち甲斐があるってもんさ。
15年前は、今の新しい建物でなく昭和そのもののたたずまいだった。何たって、お店のルーツは江戸時代にまで遡る。東京、3大煮込みの店とは、誰が言い出したか知らないけどここ「おおはし」が入っているそうだ。とにかく、最初に『肉豆腐』これにつきるのだ。すじ肉の甘辛醤油味、味噌煮込みに馴染んで来た口に衝撃的にこれも旨いと言わしめた一品だった。みんな居酒屋には空腹で来るので、ビールなり焼酎を目の前に同時にさっと出てくるこの肉豆腐は、至福の時への誘いになるのだ。


↑しめさば、石垣貝、秋刀魚のお刺身3品。品切れ前に生ものを。

↑照り焼きは、外せない。これは銀ダラ。


↑誕生日で思いきって、本日お店のつまみで最高価格1,200円なり。貴重なきんきの煮付け。


↑プレーンオムレツでなく、細かい焼豚角切り入り。口の中でいいアクセントと旨味に。

さて、お店はラストオーダーになり始める10時まで1時間を切っている、のに入り口の待っている人達で埋まっている。
「いやいや、ここまで人が来るか」とかみさんは、おおはしのおやじさんの動きを楽しみながらも感想を漏らしていた。魚の刺身、焼き、煮、売り切れ続出でおつまみのチョイスに困るだろうが、この時間でも待っている人は多分、肉豆腐で一杯 二杯だけでも金宮焼酎の梅割を飲んで、この一週間を終わりにしたいんだなと思う。
こと『おおはし』についてはもっと話する事がいっぱいあるが、かみさんがポテトフライを頼んだので、こちらはオムレツを頼み、長っ尻は愚の根、さっと飲んで終わりにする事とした。
「気をつけて、帰ってください」と、おやじさんにさらりと言われ温かい気分で、帰途についた。