ひとり散歩と『おおはし』ふたり飲み

このところ、かみさんとのふたり飲みが続いている。土日から、春分の日までかみさんは4日間の連休だそうだ。こちらもちょうど仕事の切れ目に入っているので、どうせなら北千住『おおはし』に飲みに行くかといってみたら、行きたいと即答が帰ってきた。
日曜日と祝日にはさまれた平日の月曜だから、よもや『おおはし』が休みではないだろうが、可能性は無くはない。普通に仕事が終わってからだとなかなか飲めない『おおはし』だし、休みの場合も考えて夕方早めに店の前に集合することにした。

↑開花が遅かった今年の梅も、ようやく満開になった。時間を置かずにすぐに桜も咲いてほしいな。

↑三ノ輪の神社で、雛人形を集めて展示してあった。もうすっかり、春の装いだ。

隅田川にかかる『千住大橋』は、奥の細道の出発の場所。

↑市場が休場で『おおはし』も、きっと休みではと肩を落とし途端に足の疲れを意識した。

↑東京の銭湯は、どんどん廃業が進んでいる中で、まだ、少しは大丈夫かなと思えるくらい行き当たりばったりで見つかった『金の湯』名前もいい。

本日は、各自の用事を済ませてからの合流になった。晴れて天気もよいので、家からぶらぶらとひとり散歩がてらに北千住に向かうことにした。1時間以上しっかり歩かねば着かないが、散歩と思えば楽しい道行きだ。なにより、隅田川にかかる千住大橋を自らの足で渡って『おおはし』に、飲みに行くのだからこんな結構なことはない。
この橋は、松尾芭蕉奥の細道への出発の場所とされる所だ。渡り終えてすぐに、足立市場があるのだが、どうやら本日は休場らしい。市場が、休みだとしたら『おおはし』も休みの可能性が高くなったなと、急に足取りも重くなって来る。日光街道の旧道を『おおはし』の前まで行ったら、営業時間前だからのれんはかかっていないもののシャッターは開いているのでお休みではないらしい。気を取り直して、いつもの大黒湯で散歩の汗を流そうと行ってみると月曜は定休日だった。待ち合わせの5時半まで1時間ちょうど、微妙ではあるが行き当たりばったりで先の銭湯を探しに行ったら、さすがは下町ですぐに見つかった。
汗を流し広々とした湯につかると、すぐに足の疲れがさらりととれた。かみさんと合流して店に入ると、すでに満席で少し待つことになった。連休飛び石の今日、休みだった人も多かったのだろうか。

↑久しぶりに明るいうちに『おおはし』に来たが、早くも満席で待っている人もいた。
久しぶりに来たかみさんに『おおはし』のおやじさんは、満面の笑みでむかえてくれた。次々に、注文を頼まれて「ほいっさぁー」と対応するおやじさんの動きに見とれてかみさんは旨そうに生ビールを喉に流し込んでいた。
やや顔が曇りがちに「今日は、照り焼きが無くて、塩焼きは鮎になってしまうんです」と、おやじさんは言ってくれるが、煮魚もいいなと思っていたので、鯛の煮魚にする。
さて、最後はオムレツにするが、かみさんにどうするのと聞いたら、かにコロッケと答えが帰ってきた。ぷ〜んと、揚げ物の油の一瞬だがいい匂いを漂ってきたが、なにぶんもう20年ほど衣の付いた揚げ物は食べてないので迂闊に手を出さない。
各自が、好きなものをしっかり食べて飲んで満足した。

↑いつものように肉豆腐と金宮炭酸割りではじめるが、かみさんは生ビールをぐいっと。

↑関さば刺身とカワハギは肝付をポン酢で。

↑本日の大あたりで、八角のたたきは脂がのっていた。トリ貝は、さっと湯通ししていた。

↑照り焼きはなかったので、鯛の煮付けは真鯛でなく金目鯛だ。

↑小鯛笹漬けと子持ち昆布

イカとオクラ和えは、出汁醤油がかかっていてなかなか良かった。なまこがなくて、もずくの酢の物。

↑オムレツとかみさんのカニコロッケ。

↑何より、おやじさんの笑顔と素晴らしい接客に満足の『おおはし』だった。